マレーシアに移住前に行きつけの歯科クリニックに行き、いろいろ治療をしてもらいました。こちらのクリニックは自由診療で高いし、なにより言葉の通じにくい海外での治療は不安ですよね。
トラタロウは海外旅行歴60回以上、900日くらいは海外にいた計算になりますが、幸い現地で病院に行ったのは1回だけ。2000年にインドでジンマシンのような症状が出て、宿のマネージャーに相談したら皮膚科に連れて行ってくれました(感謝)。いよいよ海外旅行保険を使う時が来たかと思いましたが、診察料¥120、薬代¥163では請求する気にもなれませんでした。
出国前にできる限りの治療を済ませたにもかかわらず、何だか詰め物が取れて歯に穴がある雰囲気。ほっておいても歯は自然治癒しないので歯科クリニックに行きましょう。
まあ、内科とちがってドクターが見れば分かるだろうから気楽です。
朝のウォーキングで近隣にある歯科クリニックはチェック済み。
9:00から診療と表示があったので行ってみたら開いていません。近所の人が10時からだよと教えてくれましたが、10時過ぎに行っても開いていない。休診などの表示も無いので営業しているかも不明。
別なクリニックに行ってみました。こちらは開いていて手続きをしてくれます。外国人はパスポート持参。
他に患者がいなかったのか、待つほどもなく診療室へ。華人の若い女医さんです。
「英語は苦手です」と申告すると、ゆっくりとしゃべってくれます。
英語がかなり通じるのがマレーシアの良い所。イギリスの植民地だった影響や3民族が共存し英語が共通語となっているので、たいがいの事は英語でいけます。これが他の国だと医者といっても英語ができるとは限りませんから。トラタロウの英語力はあやしいですが、それでも他の言語よりはるかに理解できるし伝えられます。
状況を説明すると診察されます。ペンライトのようなカメラで患部を撮影して、すぐにパソコン画面で見せてくれました。
やはり以前の治療の詰め物が気づかぬうちにとれていたようです。filling ( 詰め物 )を治すだけでいいか?と聞かれたので、それでお願いします。トラタロウはフィリングという言葉は「お菓子の具」という意味で覚えていました。
あとは日本と変わりません。削ってパテを入れて硬化させて調整してくれます。
口を開ける時は open 、閉じるときは bite (噛むの意)、うがいは rinse ( すすぐ、シャンプーのあれと同じ)でした。
高さ調整で色のつく紙片をかんでガジガジする表現は忘れましたが、やることは同じです。
なんだかんだで治療終了まで1時間近くかかりましたが、不思議なのがドクターだけで助手がいないこと。「マレーシアのドクターにはアシスタントがいないの?」と聞いてみたら「いやあ、アシスタントは休暇中。忙しくてかなわない」とのことです。
診療・治療費は合わせて200リンギット=¥6000 ( 2023年3月のレートで計算)でした。
それから2週間ほどのち、同居人が歯に穴があると言い出した。「お米の粒が入る」ほどの穴だとか。リクエストによりトラタロウが行ったのとは別のクリニックに行ってみる。
診療を受けると治療は不可能な場所、 remove とか extract とか言われて唖然としてしまった。それって「歯を抜く」って事だよね。
日本ではできるだけ抜かずに治療が原則で、抜歯なんて最終手段じゃないの?おいそれと「お願いします」とは言えず、診察料40リンギット=¥1200だけ払って一時撤退。
素人が考えてみても解決できない問題なので、トラタロウが治療を受けたクリニックに行ってみます。再度「抜け」と言われたらそれなりの根拠があるのだろう。
同じ女医さんが出てきて見てもらうが、大きな穴が歯にあるのを画像で見せてくれて、普通に埋められるとのこと。別に抜かなくてはならないような箇所は無いようだ。
1時間後、きれいに埋められた患部の画像を見せてもらいます。お代は同じく200リンギット。
最初のクリニックでなんで「抜く」などという診断が出たか不明だが、病院でも油断ならんな海外生活。
その後同居人はよく歯を磨くようになりました。
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