トラタロウ一行がマレーシアに移住して7ヶ月がたちましたが、移住直前の30日間は引っ越し準備で大忙し。日本に拠点を置かないため、マレーシアに持ち込む物以外は全部処分する必要があったからです。引っ越しだけなら荷物の多寡はあっても、右から左へ移動させるだけです。でも9割以上の家財道具その他を処分するのは、とんでもなく時間がかかりました。
もっと早くに書くつもりでしたが、『KLダイアリートラタロウ』を始めたあたりは、マレーシアの季節行事が多くて、そちらの記事に忙しかったので遅くなりました。すでに移住・赴任されている方は経験があるでしょうが、これから必要ある方の参考になればと思います。
※ 処分する物品の種類、地方自治体、企業によって制度や金額は異なります。以下の例は静岡県浜松市の場合です。
全部自分で処分できます
① 書籍類・紙類・服など
MM2Hビザを取った9年前から始めていたのが本の電子化。本の背表紙を切ってバラバラにし、スキャナーで読み取ってPDF化しPCで調整。電子Bookリーダーで読めるようにしました…自炊といいます。
書籍・マンガ各5000冊以上を電子化したのでKLでも読み放題。バラした本はリサイクル行きです。
近所にある古紙リサイクルステーション。書籍・紙・ダンボールだけでなく服・布類も処分できます。
② 自動車・自転車
自転車ライダーなので自動車にはこだわりません。雨と荷物が多い日しか使わない車は中古で車体価格15万。16年落ちなので値段などつかないと思っていたら「ハイシャル」という廃車買取会社が¥22000で取ってくれた。廃車手続きもやってくれて、引っ越し前日まで使えたので好かったです。
自動車は年に1000kmぐらいしか乗らないが、5000km近く乗るのがロードレーサー。
メインコンポはDURA-ACE(自転車乗りにしか意味は分かりません)で買値40万円でした。でも17年8万kmも乗ってボロボロ。
処分しようとも思ったが愛着があるので、実家で預かってもらい一時帰国で乗ることにします。
➂ 燃える物
規定の大きさ以内であれば、可燃物はほとんど捨てられました。廃棄物集積場が家から直線30mにあるので便利。
布団・毛布も切って束ねてあればOKです。最終日の朝が燃えるゴミの日だったので、ギリギリまで布団を使えて助かった。暖かい静岡でも11月末の朝は冷えます。
④ 燃えない物
ある程度の大きさなら不燃物も捨てられる範囲が広かった。電気ストーブ、トースター、スキャナー、折りたたみ机などもOK。
毎週お菓子を30ヶぐらい作って職場で配っていましたが、今後中華マンをそんなに作る機会はないでしょう。中華セイロ3段組みは¥18000もしたけれど処分です。
⑤ 木製家具類
以前の引っ越しの時、けっこう高級な大型本棚を売ろうとしたら、需要が少ないのか売れません。しかたなく解体・処分しましたが、木製家具類はハンマーとバール(小型でもできた)があれば素人にも分解できます。
リサイクル家電・パソコンはちょっと面倒
① パソコン
壊れたけど処分していないパソコンが3台。調べてみると内臓ハードディスクの処理に料金がかかるみたいです。空けてみたら自分で取り外し可能で処理できました。
本体は「リネットジャパン」という企業が自治体と提携していて無料回収してくれました。
② フロンガス使用製品
一番面倒だったのが、3年前まで使っていた冷風機。20年近く前に購入した物で、調べたら冷媒にフロンガスを使用。
そうなると自治体では引き取ってくれず、専門業者に持ち込むしかありません。処分費¥4500。
➂ リサイクル家電
テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機はリサイクルが義務付けられています。
郵便局で家電リサイクル券を購入します。
リサイクル券があれば自分で処分場に持ち込みできます。でも大型冷蔵庫はでかすぎて軽自動車では運搬不可能。無理に載せてもドアが閉まらないとダメだよね。
ケーズデンキに回収してもらいました。運搬・リサイクル券・処分料で¥10230。
冷凍庫…お菓子材料専用。バターとか数キロ単位で入れていました。リサイクル券¥5200。
洗濯機…20年近く使ってきました。よくもってくれた。リサイクル券¥2530。
テレビ…リサイクル券¥3700。
これらは自動車に載せられるので自分で処分場へ持ち込み。
④ 連絡ごみ
これは浜松市の制度なのかな? 指定されたゴミはコンビニで売っている「連絡ごみ処理手数料納付済証」のシールを貼って、回収日の予約をして出さなければなりません。
納付済証は1枚¥310。大物には2枚貼ります。12枚=¥3720 購入。
対象ごみは自転車(2枚)、プリンター、オーブンレンジ(2枚)、炊飯器、扇風機(普通サイズ)、掃除機、圧力鍋、ミシンなどでした。
※ いやいやリサイクル費・処分費(総額¥29880)がバカになりません。やってはいけませんが、不法投棄が発生するのも分かりますね。でもダメです。
引っ越し荷造りも同時進行
引っ越し荷物は当初郵便局の国際小包で送るつもりでした。送り状を作成しなければなりませんが、ネットでできるので簡単です。
ダンボールもホームセンターで買うと¥500前後しますが、スーパーのお菓子箱でいいや。ところが準備が進むと予想より荷物の重量があることが判明。200Kg以上ならクロネコヤマトの方が安いかな。
クアラルンプール行き大箱×7、小箱×7のレギュラーコースに変更です。
各箱25Kg以内ならOKですので余裕でしょう。¥11万円でした。
※ 最新価格を見たら10万円に値下げされていた。コロナ終焉で条件が良くなったのかな?
※ クロネコヤマトは食品は一切入れられないので、国際小包で送ったらなかなか届きません。KLの郵便局に探しに行くことのなりました。
届かない荷物を探しに郵便局に行ってみた に移動します。
日本郵政はともかくも、マレーシア郵便局(POS MALAYSIA)の対応が怪しい。引っ越しはKlに日本人担当者がいて、連絡がとれるクロネコヤマトにして正解かも。
パスポート、ビザ、Eチケットなど必要書類のコピー、データをクロネコヤマトへ渡します。また、マレーシアに着いたら、パスポートの出入国のスタンプが押されたページをデータ化し、送付しないと荷物を送りだしてくれません。まあ、荷物を送って受取人がいないと困りますからね。
※ パスポートのページを撮影して、データをメールに添付して送ろうとしたらできませんでした。担当者様のアドバイスで気づきましたが、画像の画質が良すぎる(データ量が多い)と送れません。画質を下げたら送れました。
退去前日の様子、すべて空、30日間の成果です。
思いました、トラタロウはなかなか働き者です。
2023年11/27にクロネコヤマトが集荷にきました。通常1ヶ月~40日くらいで届くらしいですが、コロナ状況で船便も混乱中。届いたのは2ヶ月後の1/26でした。
通関処理も支障なく、紛失した物もありません。時間はかかりましたが、まずはめでたしです。
※ ちなみにダンボール14箱の総重量は246Kg(箱込み)でした。
1Kgあたり¥447
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