ディパバリ(ディワーリ)は闇(悪)に対する光(善)の勝利を祝うヒンドゥー教のお祭りです。インドのみならずインド系住民のコミュニティがある国でも祝われますが、国民の7%がインド系であるマレーシアでも祝日。
2023年のディパバリは11/12(日)。ディパバリ当日の夜にインド系居住区のヒンドゥー教寺院に行ってみました。別名「光のフェスティバル」なのでランタンや燈明で幻想的な風景になるのかな(想像と期待)。
ブリックフィールズに来ました
ブリックフィールズのインド人街に行くと昨日までとは違う雰囲気。道路にはみださんばかりにあったテント店がだいぶ撤去されていました。セールは昨日までだったからね。とりあえず夕食にインド料理をいただこうと行きつけの店に行ったら閉店するところ。いつも遅くまでやっている店だが、今日は元旦みたいな日なので早仕舞いみたい。
住宅地街を通ってブリックフィールズの北側にあるヒンドゥー教寺院群を目指します。いつもより人通りは多いがあまり祭りの雰囲気は無く、途中の小ヒンドゥー教寺院にも参拝者はあまりいない様子。
ヒンドゥー教寺院群は大にぎわいでした
KLセントラル駅から北に徒歩十数分に位置するのが Sree Veera Hanuman 寺院 。名前の通りハヌマーン神を祀る寺院です。
ヒンドゥー教は多神教で様々な神様がいますが、ハムマーン神は古代インドの叙事詩『ラーマーナヤ』に登場する猿神。さらわれた妃シーターを探すラーマ王子に仕え大活躍。そのスーパーモンキーぶりとラーマ王子夫妻に対する忠誠心から大人気の神様です。
Sree Veera Hanuman 寺院 は新しい建物で、外見・内装共にファンタステックかつフォトジェニックで一見の価値があります。
内部には様々な姿・形のハヌマーン神像が祀られています。
とにかくこのハヌマーン寺院は伝統的様式の寺院とは別物。テーマパークのようなワクワク感がありますのでオススメ。
オープニング時間は次の通り。服装規定も他のヒンドゥー教寺院と変わりません。
信者の方の参拝の迷惑になるような行動は避けましょう。
マレーシアのインド系社会とインドの違いは多々あるでしょうが、一番感じるのは女性の服装ですね。インドでは女性の着衣はサリーやパンジャービドレスなどの民族衣装一択、洋装やジーンズの女性は見たことがありません。逆にマレーシアでは民族衣装の女性は少数派。でも今日は男女共に正装してお参りが多いようです。
ハヌマーン寺院の隣が Kuil Sri Krishna Brickfields 寺院。古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』にも登場するクリシュナ神を祀る寺院です。
若い美青年の姿で表現されますが、ギー(バター油)を食べる赤ん坊の時の逸話をモチーフにした「ベイビークリシュナ」も人気。
ヴィシュヌ神の化身でもあるこの神は、モテモテ・イケメンの美青年神で、青い肌、横笛、孔雀の羽根をあしらう王冠、白牛が配されるのが特徴。
これが光のフェスティバルですか?
写真では分かりにくいのですが、寺院周辺はモウモウたる煙に包まれ、飛翔音・炸裂音が鳴り響く戦場もかくやというあり様。ランタンや燈明がならぶ静謐(せいひつ・静かな様子)な光のフェスティバルを想像していたら、一大花火大会が開催されていました。
帰りはチャイナタウンに隣接するSri Maha Mariamman寺院の前を通りましたが、さすがにここは花火は無し。いつも通りの観光客と多めの参拝者でした。
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