マレーシア人の7%がインド系でヒンドゥー教徒が多いため、クアラルンプールもヒンドゥー教寺院だらけ。インド好きで6回インドに行っているトラタロウですが、ヒンドゥー教寺院に関しては本場インドよりマレーシアの方が好き。マレーシアには南インド系の寺院が多く極彩色の神像が特徴ですが、インドよりも華やかで楽しいのです。
ヒンドゥー教の聖地バトウ・ケーブで建設中だった新寺院が完成・公開されたので見てきました。想像を上回る絢爛豪華な色彩の寺院です。
サイクリングに行ったら新寺院ができていました
11/25(土)にバトウ・ケーブまで自転車で行ってみました。詳細はこちら。
サイクリング①バトゥ・ケーブに行ってみた(新寺院ができていました)
すると建設中だった寺院ができており、大勢の参拝者がいるではありませんか。
塗りたての寺院の色彩が超キレイ。これも太陽光と雨に打たれて色あせていくので今が見るべき時です。ヒンドゥー教寺院にはそれぞれ祀られる神様がいます。正面にご本尊となる神様の像があるはず。
ご本尊はドゥルガー神(Durga)のようです。優美な女神の姿ながら獅子(または虎)に乗り、8~10もの手に武具や法具を持ちます。神話では神々に敵対するアスラ神族を討伐する戦う女神様であり、シヴァ神の妃パールバティ神の化身でもあります。
※ アスラ神族は仏教に取り込まれ「阿修羅」と呼ばれる守護神になっています。
SRI MAHA DURGAI AMMAN 寺院という名の寺院。ちなみにシヴァ神妃パールバティの戦闘形態がドゥルガー神で、超戦闘激怒形態がカーリー神という悪鬼のごとき形相の女神様。インドの神々は化身(違う姿で現れる)があるのでややこしいのです。
ドラゴンボールかポケモンみたいな世界だな。
※ SRI(輝ける)、MAHA(偉大な)、AMMAN(女神)という意味があります。
女神様3形態の絵ですが共通して描かれるものがあります。シヴァ神の象徴のひとつが三又戟(トリシューラ)ですが、悪を撃つためシヴァ神がドゥルガー神にも授けた武具であり、カーリー神も装備しています。
※怒れるカーリー神の足元に倒れているのはシヴァ神ですが、夫婦喧嘩ではありません。カーリー神の怒りを鎮める行動。
正面上部のドゥルガー神像の左右に女神像が配される。
寺院内部に入ります
この寺院の特徴がホールに飾り柱が連なり、柱の四面に女神像が安置される所。20体を越える色鮮やかな女神像が白を基調とした明るい堂内に映えます。
華やかな女神像。あまり知識がなくて神名を特定できないのが残念。4枚目の画像の女神は4本腕、蓮の花を持つ、ゾウに囲まれているので財貨をつかさどるラクシュミー神ですね。
土曜日ということもあって大勢の信者が参拝。神官が求めに応じて祈祷をしています。
寺院裏手も見てみます
ちなみになぜドゥルガー寺院が建立されたかを推測すると、バトゥ・ケーブに祀られるムルガン神(スカンダ神)はシヴァ神とパールバティ神の子供で兄神はゾウの頭のガネーシャ神です。
バトゥ・ケーブに登る階段左側にガネーシャ神(1階部分)、シヴァ神(2階部分)の寺院がすでにあるので、パールバティ神の化身たるドゥルガー神の寺院ができれば、シヴァ・ファミリー4神の寺院がコンプリートですよね。
まあ、素人の推測ですが、こう考えるとありがたさもいや増すのでは?
インドにあるヒンドゥー教寺院は歴史・伝統などは長く、規模も大きいが悪く言うと地味。よほど知識がないと分かりません。信仰抜きでヒンドゥー教の神々の世界を楽しむならマレーシアの新しい寺院が良いと思います。
このSRI MAHA DURGAI AMMAN 寺院はKLで楽しめると思った寺院のひとつです。他のオススメはチャイナタウンに近いSri Maha Mariamman 寺院。
新装公開スリ・マハ・マリアマン寺院に行ってみた
and ブリックフィールズ北側の Sree Veera Hanuman 寺院。
2023ディパバリの夜、ヒンドゥー教寺院に行ってみた
行ってみて損はありません。
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