観光地でもある大都会クアラルンプールですが、ガイドブックにも載っていないローカル色あふれる地域を訪れてみました。LRTクラナ・ジャヤ線のダトゥケラマッ(Dato Keramat)駅周辺はマレー系住民の率が100%に限りなく近い場所。ローカルな市場や小学校があり、近代都市クアラルンプールの別な顔が見られます。
※ あまり観光にも買い物にもグルメにも役立ちません(笑)。KLにこんな場所があるんだな、というお話です。
ダトゥケラマッ駅から散策開始です
※ マレー語は語尾が T、B、D、K、P で終わると日本語の「ッ」に近い発音になるそうです。
例:Ringgit は「リンギット」ではなく「リンギッ」
Dato Keramat も「ケラマト」ではなく「ケラマッ」と言う感じ。
LRTの車内放送も「ダトゥケラマッ」という感じに聞き取れましたので、カタカナ表記はこ れに統一します。。
LRTクラナジャヤ線は1998年、9/1 に開通した最も古い都市鉄道のひとつです。ミッドバレー、バンサー、KLセントラル、チャイナタウン、マスジッド・ジャメ、KLCCなど KL中心部を貫く幹線です。
でもKLCCを過ぎると沿線はマレー系住民の居住地となり、いきなりローカル度が上がります。駅を出ると道行く人のほとんどがマレー系で、女性のみならず男性の民族衣装着用率も増加してました。
駅前からGOKLターコイズ線が発着し、北にある繁華街セティアワンサに行けます。ただラッシュ時以外は1時間に1本ぐらいの運行なので、LRTで行った方がよほど便利です。
駅前の道が Jalan Datuk Keramat で金色ドームのモスクや小学校がありました。そのまま西に進むとダマイ駅に行きます。
KLローカル探訪①ダマイ駅周辺に行ってみた に移動します。
小学生の下校時間でした
駅の北西に大規模な小学校がありました。日本と同じ6年制で義務教育になります。民族学校も認められているので、人口の多い都市部ではマレー系、華人系、インド系ごとに小学校がある感じ。この小学校は当然マレー系児童のみ。
駅の前にはローカルな市場
カンポンバルやダマイ駅周辺同様、古くからあるマレー系住民の居住地で一戸建てが多い界隈。駅前には中規模なローカル市場があり午前中を中心に活気あふれる場所ですね。
売り手も買い手もほぼ100%マレー系の市場。東アジア顔は珍しいようで、どこから来たのか聞かれます。日本人というと納得されました。
おかずやお菓子を買ってみた。多民族社会のマレーシアでは How Mach と言えば、英語で金額を言ってくれる店がほとんど。でもここはマレー系が多すぎてマレー語の数字しか言えない人もいます。まわりに聞くと英語数字を教えてくれますが。
超ローカルな雰囲気だが、物価は少々高め。雰囲気はともかくKLCC 至近、大都会のど真ん中ですので。
良い感じの公園がありました
市場の北、GOKLターコイズ線が通る Jalan Keramat Dalam を300mほど進むと高校とおぼしき建物。その向かいには大きな池と公園がありました。
Jelatek Public City Park という公園のようです。Jelatek は GoogleMap だと「ジェラテック」とカタカナ表記されていましたが、マレー語の読みだと「ジェラテッ」かな?
無難にアルファベット表記にしておきます。
最後はショッピングモールです
公園の池から北側を見るとLRTクラナジャヤ線の高架が見えます。その向こうにスカイリングという連結回廊で結ばれたマンションらしき建物。
行ってみると下部は Datum Jelatek Shopping Centre というモールになっていました。
モール併設、LRT駅と連結、KLCCまで2Km 、イオンまで3Km、カタログデータ的にはなかなか良い物件なのかな。
モールは中規模で特筆すべき点はありませんが、「刀削麵」の店があったのが驚き。
名前の通り生地を刃物で削って麺を作るレアな中華麺。華人が多い地域にあるなら納得だが、マレー系が多い地域にあると違和感が。もちろんハラールにしているのでしょうが。
※ 刀削麺に関してはこちらをご覧ください。
世界のB級グルメ/10 刀削麺(ダオシャオミエン) in 中国
帰りはダトゥケラマッ駅までもどる必要も無く、Jeratek駅からLRTクラナジャヤ線に乗りました。週末はこのモール周辺で夜市も開かれるみたいなので、また機会があれば行ってみましょう。
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