マレーシアは知られざる麺大国で様々な麺料理があります。そのひとつがラクサ(Laksa)ですが、それも何系統にも分かれています。ネットでニョニャラクサが美味しいという店を見つけまして、さほど遠からぬ場所だったので行ってみました。
食べてみたらすごく美味しい! 今までどちらかと言うとカリーミー好きだったのですが、ラクサもなかなか。行ってから知りましたが、その店リマプロ(Limapuro)はミシュランにも載る名店でした。
レストラン・リマプロ(Limapuro)への行き方は
リマプロはKL中心部、分かりやすい場所にあります。公共交通機関を使うならモノレール Medan Tuanku 駅下車で徒歩3分。LRTならBandaraya 駅下車徒歩10分。ランドマークもショッピングモール Quill City Mall とSheraton ホテルなので迷いようも無いですね。
モノレールを使った場合の行き方です。KLモノレールは1路線のみでKLセントラルーブキビンタンーチョーキットを結んでいます。
Sheraton ホテル手前を右に曲がると立派な樹木が並ぶ遊歩道のような道。実はここは昔の建物をリニューアルした店舗が並ぶ「THE ROW」という所。きれいなレストランや店舗がならぶ KL おしゃれな場所のひとつでした。
レストランの正式名は Limapulo: Baba Can Cook。 リマプロはマレー語で「50」を意味します。何で50なのかと思いましたが、ここの番地みたい。
店の内部もおしゃれです
ここはプラナカン料理店です。プラナカン(peranakan) とは移住してきた中国人がマレー系女性と結婚し、両者の文化を融合した家系のこと。男性を Baba、女性を Nyonya と呼ぶためババニョニャ料理またはニョニャ料理とも呼ばれる。
プラナカン料理はペナンやマラッカなどが有名ですが、クアラルンプールにもチェーン店やレストランがあります。
店内の装飾をみていると古い人物写真発見。これが創業者の「ジョンおじさん」かな? そしてその下の赤いプレートには MICHELIN の文字。ミシュランはフランスのタイヤメーカーですが、1900年パリ万博の時にドライバー向けのガイドブックをつくりました。現在では美味しいレストランを紹介するガイドブックとして有名です。
現在ミシュランガイドは欧州だけでなく各国・各都市版も出ていますが、マレーシア版あったんだ。そしてこの店が載っていたんだ。見つけたリマプロ案内は少し古い情報だったのでミシュラン掲載は書かれていませんでした。店に来て初めて知りました。
MICHELIN MALAYSIA のHP に移動します プラナカン料理部門での掲載です
名物のニョニャラクサは以前は曜日限定のランチメニューだったようです。現在は毎日提供される常設メニューになった反面値上げされました。
2018年は9.9リンギッだったようですが、現在は18.9リンギッ。諸物価高騰のマレーシアなのです。
オーダーは卓上に注文票があるので、注文数を書き入れて渡すだけ。
ニョニャラクサの実食です
運ばれてきたニョニャラクサを見て嬉しく思ったのは表面を覆う具の数のため。ゆで卵半個、エビ3尾、さつま揚げ3片、魚丸3ヶ、小揚げ豆腐3ヶ、蒸し鶏裂き身、揚げ湯葉大1となかなかの具沢山。
ラクサの基本スープは魚介系出汁、カレースパイス、ココナッツミルクですが、ここのスープはややカレースパイスが強め。苦手な方はライムの一種カラマンシ(calamansi)を絞ると辛みが和らぎます。
メニューに載っていたニョニャラクサの解説でもカラマンシを回しかけ、辛み、酸味、甘みのバランスに注意を払ってね、とありました。
ただ辛い物好きのトラタロウ的には原型スープのままが好きかな。カラマンシは時々味変に使います。
味変と言えばサンバルペーストと刻みコリアンダーリーフ(タイだとパクチー、中国だと香菜)が少量のっていますので、これも味変に使えました。
パクチーは好き好きがありますので、嫌いな方はご注意。マレー語でKetumbarと言いますので、「NOコトンバル」で注文すればOKかな。
前の画像で刻みコトンバルとカラマンシの間にある茶色い細切れはバナナの花を刻んだ物。それ自体に強い味は無く、食感を楽しむ薬味ですね。
刻みバナナの花はベトナムの麺類だと定番薬味ですが、マレーシアでも使うんだ。
多彩な具、深みのあるスープ、3度の味変で大変美味しくいただけました。
土曜日に行く時は要注意
リマプロのニョニャラクサは後を引きます。数日後また食べたくなったトラタロウは出かけますが土曜日でした。リマプロがある「THE ROW」は平日は静かですが、土曜日は展示即売などもやっていてにぎやか。
リマプロ開店の15分前に着くと開店前行列は7~8人くらい。これなら大丈夫と「THE ROW」の店舗をちょっと見に行ってしまいました。
「THE ROW」の通りはたまに通りますが、だいたい平日でそんなに人もいません。でも土曜日はすごくにぎやかで平日とは雰囲気が違いました。
ひとつ東側の通りにもレストランが多く、Yut Kee Restaurant (镒记中西菜館)という南海系の老舗に人気があるようです。
11:30開店直前にリマプロに戻ったらあぜんとしました。
先ほどまで数えるほどの開店待ち人しかいなかったのに、いつのまにか30名以上の行列が出来ています。
テーブルのキャパ的には入店可能かもしれませんが、注文に時間がかかりそう。他にも用事があるので今日は断念、また平日に行きましょう。
『 KLダイアリートラタロウ 』開設から1年5ヶ月。この記事が100号目となります。目標記事数4ケタとしておきます。
また食べてみましたリマプロのニョニャラクサ
また来ようと思っていましたが、一時帰国していたので次の機会は3週間後。平日の開店前に来ましたが今日はガラガラ。
ニョニャラクサやはり美味しい! 複雑で濃厚なスープがたまりません。食べ進みながらサンバル、パクチー、カラマンシを加えていくとさらに味が変化して飽きません。
ただ今回はスープの底から八角のかけらが2~3現れました。トラタロウはあまり気になりませんが、噛むと独特な香りが出るので嫌いな人は要注意。
お勘定です。18.9リンギッなので税込みで20いくつかなとお金を出していると、請求はサービス料込で14.2リンギッ。なぜ安い? 前回と同様平日ランチタイムに来て同じ物を注文したのに。
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