毎年8月初めから9月半ばにかけてのマレーシアはいつもと違うのです。常時国旗が飾られている国なのですが、街中が普段の十倍増しの国旗に覆われお祭り気分。8/31は独立記念日、9/16はボルネオ島北部が連邦に加わり、現在のマレーシアが形成されたマレーシアディの記念日のためです。独特の雰囲気に包まれたクアラルンプールのムルデカ・シーズンをレポートします。
※ MURDEKA(ムルデカ)はマレー語で独立を意味します。
始まりはムルデカ・セールから
基本的に毎日暑いマレーシアでは季節ごとのセールはありません。代わりに春節、ハリラヤ・プアサ、ディパバリなど各民族の行事ごとにセールが開催されます。
8月に入ると始まるのがムルデカ・セール。看板が出てくると今年もこのシーズンが来たんだなという感じです。
どんな商品もムルデカ・セールの対象になりますが、目立つのは国旗や独立関連の意匠を使った服飾関係。ただ華人やインド系はあまり着ないみたいで、マレー系が購買層です。
街は国旗で埋め尽くされる
マレーシアの国旗は Jalur Gemilang ( ジャルール・ゲミラン、栄光のストライプ)といいます。14本のストライプはマレーシアを構成する13州と連邦直轄領(クアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアン島)を表し、月と星はイスラム教のシンボル,青地は英連邦を象徴とか。
公官庁、店舗、街頭に掲示される国旗が日に日に増加。
建物だけではありません。自動車にも国旗がついています。
トラタロウも自転車、ヘルメットに国旗を常時つけています。これは目立つことで事故防止が目的ですが、マレー系にはウケます。
毎週日曜日の朝、道路を通行止めにして徒歩・自転車等で走る企画が KL Car-Free Morning 。
久々に参加してみたら国旗装着・ムルデカ衣装の参加者が大勢いました。
※ 過去の KL Car-Free Morning の記事はこちらをご覧ください
KL Car-Free Morning に(突然)参加してみた に移動します
右手を挙げるあの人物は誰?
国旗以外にも独立記念日を祝う様々な看板・ポスター等がありますが、直立して右手を高く挙げる男性が描かれます。マレーシア人で知らぬ者がいないくらいの有名人です。
この2つの画像に共通して描かれるのがスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。このビルの前にある広場で独立宣言がなされました。
現在はムルデカ(独立)広場と呼ばれ、KL屈指の観光地となっています。
右手を挙げる人物は初代首相にもなったトゥンク・アブダル・ラーマン氏。マレーシア独立の父で、「ムルデカ」と7回独立を宣言する歴史的なシーンなのです。
9/16 マレーシア・ディまで熱狂は続く
様々なムルデカ(独立)関連商品がありますが、今期ベスト3(トラタロウ基準)を挙げてみます。
3位 国旗デザイン毛布
いやいや、これにくるまって寝るのか?
国旗デザイン服を着るのはともかく、国旗で寝るのは抵抗があるな。マレーシア人は幸せを感じるのかな?
2位 円形のチョコケーキの上に国旗と兵士。
明らかにKLのレイクガーデンにあるNational Monument(独立記念碑)を意識していますね。
これも独立記念関係アイコンのひとつ。
1位 国旗デザインドーナッツ
イスラム教徒のお祭りハリラヤ・プアサの時にハリラヤデザインのドーナッツを見ました。
今回は国旗デザインのやつを発見!
着色デコシュガーで覆っているのでカロリーはとても高そう。
※ KEBANGSAAN は「国」を表現するマレー語のひとつ。
Bahasa Kebangsaanで「国語」(マレー語)、Hari(日)がつくと「建国記念日」です。
8/31 の独立記念日はプトラジャヤで開催されたパレードを見に行きました。
2024 独立記念日パレードを見に行ってみた
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9/16 はマレーシアディで9/14(土)~9/16(月)は3連休。またイベントがあったら行ってみます。
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