クアラルンプールは東南アジアの大都市の中では新しく、あまり歴史的な観光地ではありません。でもマレーシア観光局によると年間20万人を越える観光客が日本から来ているとか。KLCCやチャイナタウンでは日本人観光客の姿は珍しくありません。日本人にはマイナーな繁華街マスジッド・インディア通りで日本からの観光客に出会い、買い物のお手伝いをしてみました。
トラタロウのオススメがマスジッド・インディア通り
KLのマスト観光地マスジッド・ジャメに近いのがマスジッド・インディア通り。リトルインディアのひとつでインド系マレー系住民の繁華街、パキスタンなど南アジア系の人も集まる多民族エリアでトラタロウお気に入りの場所です。
ちなみに今年(2024年)8月ここで事件発生。歩行者通路が突如崩落し通行中のインド人女性観光客が8mの穴に落ちて行方不明、というありえないような事件で海外でも報道されました。
※ クアラルンプール道路陥没事故現場に出くわしてみた に移動します
ここの人気店のひとつが HANFFA 。
大袋の食品・菓子類、電化製品、インド服飾、宝飾品、スポーツ用品、調理器具、雑貨などなんでもそろい、かつ安価な「ドンキ」的な店です。
特に南アジア・西アジア系の人や観光客に大人気で、週末は大量買いをする客でにぎわう繁盛店。トラタロウも時々この混沌を楽しみに出かけます。
11月某日 HANIFFA 前にいたら日本語の会話が聞こえました。他の場所なら聞き流すところですが、ここは日本人がほとんど来ない場所ですので珍しい。
声をかけてみると日本人のO氏と日本在住・日本語ペラペラのアフガニスタン人G氏でありました。G氏がなにやら日本では手に入らない薬が欲しいというので近所のドラッグストアにご案内します。
Watsons はクアラルンプールではメジャーなドラッグストアチェーン。たいがいの薬ならあるはずとご案内したがありませんでした。近くの薬局に行ってみますが、いつのまにか無くなってゲストハウスになっていた!
Watsons のお姉さんがここならあるかも、と教えてくれたのがチョーキットの店。トラタロウのウォーキングコースで店の場所もわかります。
G氏はタクシーで行ってみるというので同行させてもらいました。歩けば30分はかかりますが、タクシーなら10分ほどです。
店はすぐわかりましたが、店内に入ると???。ビンやらボトルやらが並んでいましたが薬というよりはコスメ系の感じ。ここにあるの?と思ったら案の定ありません。
チョーキットはマレー系やインドネシア系の人が多い下町。大規模なローカル市場があり古き良きマレーシアの雰囲気が残ります。ここもオススメの場所ですね。
※ もうすぐ移転のチョーキット市場へ行ってみた に移動します
チョーキットのお店でカンポンバルに売っているかもしれないと言われます。マレー系の居住区でここも昔の雰囲気が残る場所。
マレー系のお正月にあたるハリラヤ・プアサの時には晴れ着に身を包んだマレー系住民の姿が見られます。
※ 2024 KLのハリラヤ・プアサを感じてみた に移動します
店の名前は分かりませんがカンポンバル・モスクのそばらしい。歩いて10分くらいなので行ってみます。地元民に「ファーマシー」と聞くとすぐ教えてくれました。英語で薬局は「pharmacy」で、マレーシアでもこう呼ばれますがスペルがちがいます。
※ マレーシア語はアルファベット表記の言語です
処方箋も扱うような正規の薬局。ここならあるかと期待しますが無し。そして向かいの店にあるかもと言われました。
マレーシア人親切でいろいろ教えてくれますが、当たるかどうか怪しいこともあります。次でなければG氏もあきらめるとのこと。
ダメモトで向かいの店にいきますが期待できませんね。だって看板にはコスメって書いてあるよ。薬屋じゃなくて化粧品寄りの店だよね。
内部はやはりコスメ・健康関係の雰囲気。ここもだめかな…と思ったらありました!
後日どんな薬かとググッてみたらWarning(警告)の文字。「えっ!やばい薬?」
翻訳を読むとハーブ製品なのに薬効成分が入っているのでダメというサウジアラビア当局の見解記事でした。サウジの法律には触れるのかもしれないが、薬効成分が入っているなら良いのでは。でも医薬品というよりは健康用品という感じなのでマレーシアだと薬局では扱っていないのかも。
任務完了、マスジッド・インディア通りまで戻ろうとタクシーを拾いたいが、こういう時に限って空きタクシーは来ませんね。大通りまで出たが、ここまで来たなら近いので歩いて戻りました。
荷物が多くなったのでG氏は両替をしてバックパックを購入。今晩帰るので集合場所のホテルに行かねばならぬ両氏。タクシーが多いSOGOのあたりまで送り別れました。
G氏はムスリム(イスラム教徒)で聖地メッカ(マッカ)に何回も行かれており、興味深いお話を聞かせてもらいました。O氏には暑い中を歩かせてしまいましたが、旅のハプニングと楽しんでいただけたのなら幸いです。ご両者の許可をいただいたので記事にさせていただきました。
コメント