クアラルンプールは大都市でイオンなどのスーパーも多く、日本人の食生活に必要な物はたいがい入手できます。でもなかなか売っていないのが挽き肉。近所のスーパーで牛肉のそれは売っていますが、高いし使い道が限定されます。ミンサーがあれば自分で豚・鶏で挽き肉や合い挽きが作れる。こちらでもミンサーが売っているので買いに行きます。
行ったのはマレーシア全土に展開す MyDIN(マイデン)というスーパー。WHOLESALE EMPORIUM(卸売り専門店)と書いてありますが、お菓子の大袋があるくらいで卸売りの感じではないですね。小規模店舗では生鮮食品や調理器具・電化製品などは扱っていません。価格はリーズナブルな物が多く、近所にあると重宝します。
トラタロウの家の近所のMyDINは小規模ですが、徒歩15分で Kota Raya のバスターミナルに隣接する大規模 MyDIN に行けます。ここにミンサーがあるのはチェック済み。
価格的には使い物にならなかったとしても我慢できるレベルですが、ひと箱開けて(開けられるんですよ、封がされていない)部品に欠損がないかを確認します。
以前 MyDIN で傘を買ってしばらく使っていたら、柄に傷があるのを発見、やがてそこから折れました。同じく MyDIN でキッチンスケールを買おうと確認したら、付属の電池が劣化していまして交換してもらいました。
MyDIN だからダメという訳ではなく、マレーシアの店は商品の質や管理がいまひとつの所があるので、確認はどこでも必要だと思います。
箱の外観です。なぜにポルトガル語? 商品名が「 CASA do CHEF 」(お家の料理人?かな)。
スペイン語かと思ったが do だとポルトガル語? まあ、分からない度合いは同じですが。
開封の儀…いや、もう店で開けてますけど
中身は本体、ホッパー部、ハンドル類に分かれます。白いラッパ状の物はソーセージを作る時のアダプターです。
名称は「meat grinder」となってました。 grind で「すりつぶす、細かく砕」です。
minced meat (ひき肉)を作るので「 mincer 」という表現が日本では一般的です。
ホッパーに付いている「挽く機能」の部分を分解してみます。分解しやすさと洗いやすさが重要ですので。特に問題なく分解できました。
謎の白いハンドルは吸盤で本体を固定をするための物でした。なぜか中国語で松开(緩める)⇔固定と書いてある所の下にハンドルをセットする場所があり、ハンドルの上げ下げで固定・解除ができます。
実はこれ、あまり期待していませんでしたが、かなり重要な機能でした。本体を左手でおさえて右手で挽くためのハンドルを回してもいいや、と思っていましたがハンドルがかなり重くてバランスも悪いため両手で回すのが無難。予想以上に吸盤の固定力が強いので、ハンドルを回すのに両手を使えて便利です。
挽き肉を作ってみます
牛肉200gと豚肉100gの合い挽きを作ります。豚・牛共に脂が少ない肉なので豚脂身を少し追加。ミンサーの能力が不明なのと量が少ないので肉・脂身は小さめに切りました。
少しハンドルは重いが順調に挽けています。300g程度の分量ならすぐ挽き肉にできました。ホッパーに入れた肉はらせん状に巻き込まれていくので、圧力をかけてやる必要もありません。
ただ挽ききれない肉が円盤や刃の部分に残りますが、これはしょうがないかな。
挽き肉ができました。小さい穴の円盤をつかいましたが、それでも大き目です。ハンバーグにはちょうど良さそうですが、餃子用には二度挽きしたほうが良いかもしれません。
赤身と脂身も均一に混ざらない感じなので、脂身をもっと細かく切る、よく混ぜて挽くなどの工夫が必要かも。
とりあえずハンバーグにしてみましたが、肉の食感が残って美味。大きい穴の円盤でもよかったかも。
まだ使い方の試行錯誤は必要ですが、値段のわりに使えそうなミンサーです。良い買い物をしました。
おまけ
ネットでミンサーについて調べていたら、同じ物が日本でも通販でありました。価格は3倍です!
まったく同じ物かと思ったら本体とホッパーの固定ボタンが追加されているみたいです。
でも機能的にはそんなに変わりはないでしょう。日本でこの商品の購入を検討されている方、マレーシアの MyDIN なら三分の一の値段で買えますよ。往復の航空券代は別勘定になりますが。
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