海外生活で心配になるのは病気やケガ。ケガは難しいですが病気は生活上での予防や早期発見が可能な場合があります。なんだか声がかすれるようになりまして、市販薬を服用してみましたがいまひとつ治りが悪い。ネットで調べてみたらの「喉(のど)のがん」の初期症状でもあるとか。これは大変と検査を受けてみることにしました。
※ この出来事は2024年末に起きました。その後タイに入ったり、春節の記事を優先していましたので遅くなりました。
始まりはカラオケでした
ふと喉の不調に気づいたのがカラオケに行って熱唱したあと。なんだか声がかすれますが、まあ歌いすぎかなと思っただけ。
2ヶ月ほどするとかすれ声が気になるレベルまで上昇、調べると「喉のがん」の初期症状でもあるとか。まあとりあえず薬でも服用してみようと近所のドラッグストアへ。

こんな薬がありましたので服用してみたら少し良くなったような気がしました。でも1ヶ月ほど続けてもあまり改善しません。これはヤバイのでは?


「喉のがん」について調べてみると2つあるようです。鼻の奥から食道入り口(咽頭・いんとう)と気管の入り口にあり、食道と気管を分けている部分(喉頭・こうとう)のがんです。
喉頭にはフタ(喉頭蓋)があり食物が流入しないようになっています。そこには声帯があり発声の要となっています。

※ 飲食物を飲み込む(食道に送る)時に喉頭蓋が閉じて気管に飲食物が入らないようになっています。なにかの拍子に飲食物が気管に入る(誤嚥・ごえん)が生じると飲食物を押し戻そうという動きが発生しますが、これが「むせる」という状態。おお!そうなんだ勉強になりました。

どんな種類のがんもかかりたくはないものですが、咽喉・喉頭がんになるのはほぼ喫煙者らしいので、非喫煙者はまず安心。
でもトラタロウには心当たりが。退職を機会にやめましたが、それまで吸っていました。20代~40代はかなり、50代からはすごく減らしましたが喫煙歴は40年。これはまずいのでは。
該当するなら喉頭がんが可能性高そう。
咽喉・喉頭がんは健康診断などではなかなか発見されませんが、見つけるのは簡単です。鼻からファイバースコープを入れて咽喉や喉頭を直接見てもらえれば見つかります。5年ほど前に喉が腫れた時、耳鼻咽喉科で一度見てもらったことがあります。
これは一度耳鼻咽喉科に行ってみよう。ちなみに英語で耳鼻咽喉科ってなんて言うの?
調べたら ENT でした。EAR(耳)NOSE(鼻)THROAT(のど)の頭文字、日本語の耳鼻咽喉科って直訳だったのね。
※ Otolaryngology という専門用語もあるようですが、普通はENTでOK
グーグルマップにNET CLINIC と入れて検索するといくつかヒット。市内中心部で自転車でも行けそうな所を調べるとブリックフィールズにあるではありませんか。


行ってみると受診可能看板にENTはありますが1項目だけ。受付で聞いてみるとENT部門は少しだけでファイバースコープは無いとか。日本なら耳鼻咽喉科は完全に独立した専門病院になりますが、マレーシアは違うみたい。サンウェイメディカルセンターヴェロシティに行くことをススメられました。

ヴェロシティはSUNWAYグループの運営するショッピングモールでLRTマルリ駅の近く。
モールに連結したホテル、中華飲食街、住宅地などで構成される複合施設で大きな病院もその一部。
ちょっと見てもらうぐらいのつもりでしたが、話が大きくなってきました。
サンウエイメディカルセンターヴェロシティは日本語でも受診可能な病院ですが、喉頭がんの有無を見てもらうだけならトラタロウの怪しい英語でもOKかな。HPを開くと予約画面がありました。


サンウェイメディカルセンターには耳鼻咽喉科だけでも5~6人のドクターがいるようです。
明日の午後に空いているドクターがいるので受診を申し込みました。

ドクターを選び
空いている日時に希望を出します

サンウェイメディカルセンターに行くのは簡単。公共交通機関ならマルリ駅(MRTカジャン線かLRTアンパン線)から徒歩5分。モールから入るなら中華飲食店街・南京街を通りますが、ここはなかなか中国っぽくて一見の価値ありです。
限りなく中国!ヴェロシティモール南京街に行ってみた に移動します




受付は診療科により分かれており、耳鼻咽喉科は上階へ行きます。受付をして書類をもらい担当医師の部屋へ移動。


Dr Chai (漢字で蔡)は華人系の若い医師。いや耳鼻咽喉科の医師は皆若い感じでしたが。


状況を説明するとさっそくファイバースコープで見てみましょう、となります。トラタロウも施術されながらモニター画面で見れました。画面に最初太くて黒い棒の列が映りますが、それは鼻毛です(笑)。
咽頭のあたりに異物無し、喉頭にも異物はなさそうです。あらかじめ自宅でチェックしておいたYouTubeの喉頭がん画像では、何やら白っぽい異物が発生していました。

穴の縁の部分が声帯

素人目には咽頭・喉頭はきれいで、「がん」らしき物は見当たりません。しかし医師の眼で見ると違うかも。幸いドクターの診断でも「がん」は無いとのことで安心です。

支払いですが、病気は無かったので検査・診察料のみで378.55リンギッ。1リンギッ=¥35で計算すると¥13249。これが適応されるような保険に入っていないが、日本だと国民健康保険が効いて¥3000ぐらいだったかな(記憶あやふやです)。
とりあえず最悪の事態はなかったので、心安らかになったトラタロウは、数日後タイ旅行に出かけるのでした。
海外生活も旅行も「健康」があってこそですね。
実は「声がかすれる」要因のひとつが「加齢」でした。これはどうにもならない?
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