年中夏で季節感に乏しいマレーシアで、季節の風物詩代わりになるのが主要宗教の行事です。現在はイスラム教のラマダン(断食月)の真っ最中。断食明けにはムスリム最大のお祭りであるハリラヤ・プアサが待っています。
KL市内のショッピングモールでは、ハリラヤ・プアサにちなんだデコレーションを展示し、お祭り気分を盛り上げるのです。
ハリラヤ・デコレーションの種類
ハリラヤ・プアサのデコレーションは3つのパターンがあります。
パターン①アラビック装飾
どのモールも多彩な民族・宗教の顧客を受け入れるため、あまり宗教色は出しません。
ハリラヤ・デコでは代わりにイスラム教の生まれたアラビアをイメージした建物や装飾が使われます。

(2023年ベルジャヤ・タイムズスクエア)
パターン②マレーシアン装飾
熱帯の樹木、花やハリラヤ・ランタン、伝統凧などマレーシアをイメージさせるデコレーション。

(2024年ヴェロシティ)

(2024KLCCスリア)
パターン➂カンポン(村)装飾
バリッ・カンポン ( Balik Kampong ・村に帰ろう)がハリラヤ・プアサの合言葉。KL都市圏は人口800万人以上と30年で3倍になりました。これはマレーシア総人口の25%を占めますが、地方出身者が多く、ハリラヤ・プアサの休みで帰省する人が多いのです。
故郷の村の様子を再現したカンポン・デコも定番。今年はこれが一番多かった。
KL市内主要モールのデコレーション
① サンウェイ・ヴェロシティモール
マレーシアの大企業SUNWAYグループが運営するモールのひとつ。客層は華人(中国系)が多いですが、ハリラヤ・デコにも力を入れました。テーマはカンポンです。





② クィル・シティモール
ブキッビンタンを通るスルタン・イスマイル通り沿いにあるモール。カンポンの家と養魚場になる池を再現。

養魚池です
でも、家がカンポンらしくないな
過去の画像を見てみたらコスト
削減の努力が分かりました


カンポンの家が再現されるが、両側に搭があるのが気になりました。春節のデコを見てみたらベースの部分が同じで、これをアレンジしたみたい。クリスマス・デコも見てみたらこれまたベースは同じだった。コスト削減に努力しています。


➂ マイタウン
伝統的な野外市場プドゥの近くにある大きなモール。イケヤと隣接しています。
伝統意匠布に飾られたカンポンの家です。



④ サンウェイ・プトラモール
クアラルンプール最初の大規模モール。展示場は狭いですが工夫を凝らしています。入り口の看板にMANIS(甘い)と書いてあったので「何?」と思いましたが、意匠がお菓子でした。


のオンデオンデ

パンダンケーキのプテリアユ
インド揚げ菓子アッチュムルク
⑤ スリア KLCC
ペトロナス・ツインタワーの下に広がるKLを代表するモール。いつも豪華なデコだが今回はシンプルなアラビック調。まだ作りかけなのか?



⑥ ベルジャヤ・タイムズスクエア
繁華街ブキビンタンの一角にあり、内部にテーマパークがあります。広い展示スペースを利用した大型デコレーションが得意。



水面に面した村の家々を再現。水面にはお菓子や果物の物売り船が浮かびます。なかなか良い感じの情景だが、水面は水色に表現できなかったの?




⑦ ららぽーと
ブキビンタンの西にある日系モール。ここは外資系のためか無難にマレーシアン装飾で抑えています。



⑧ メガモール
ミッドバレーにあるイオン、ビッグも入っている大型モール。なかなか凝った展示をします。
吹き抜けの展示場を利用してカンポン再現ですが、あきれるほど高いヤシの樹を立てたのがリアルです。

田舎に行けばこんなの沢山ありますけど







⑨ ガーデンズモール
メガモールの隣、ISETANも入っている高級志向モール。展示場が細長いので小物を並べるデコレーションが多い。




⑩ パビリオン
ブキビンタンにフラッグシップ店があるKLを代表するモール。階段と吹き抜けのホールで立体的な展示が得意です。

展示ホール下り階段の両側にハリラヤ晴れ着(バジュラヤ)を着た少年・少女人形(巨大)がありました。でもこの人形見覚えがあるな。1ヶ月前の春節デコレーションでライオンダンス衣装をかぶっていたヤツと同じだ! 面白いので並べてみました。











ラマダン終了まであと1週間。だんだんお祭りの雰囲気が盛り上がってきました。最近花火販売の屋台が出てきたのがこれを象徴します。
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