今年もラマダンが来ました。ラマダンは「断食月」と意訳されることもありますが、イスラム暦の9月で、1ヶ月にわたり全世界のイスラム教徒が断食(サウム)を行い信仰を深める行事です。
1ヶ月完全に断食すると餓死しかねませんが、日の出~日没までが断食時間です。食べ物はおろか飲み物も禁止されます。逆に日没~夜明けまでは飲食可であり、ここで頑張って飲み食いするので食料消費量は他の月より増加し、ラマダン肥りする人もいるとか。
この時期マレーシアの各地でバザールが開かれ、断食後の食事(ブカ・プアサ)のための美味しい物が売られます。食べられるのは日没後なのでお持ち帰り専門ですが、大勢の人が訪れ夕食を買っていきます。
クアラルンプール市内でもたくさんのラマダン・バザールが開かれますが、その規模最大ともいわれるカンポン・バルのラマダン・バザールに行ってみました。
カンポン・バルのラマダン・バザールへの行き方
カンポンはマレー語で「村」の意。カンポン・バルは高層ビルの並ぶクアラルンプール市内では珍しい昔ながらの戸建て住宅が多く、マレー料理レストランが並ぶ(地図中緑マーカー部分)観光地でもあります。
ラマダン・バザールはカンポン・バル入口から100mほど北にある Jalan Raja Alang (地図中黄色マーカー部分)で行われます。この道はローカルマーケットとして知られるチョーキット市場(地図中青いマーカーで囲まれる部分)に続きます。
最寄りの公共交通機関はモノレールChow Kit 駅。駅から南に300mほどでランドマークとなるヒルトンに着き、その角を左折すると Jalan Raja Alang です。LRTケラナジャヤ線のKampung Baru 駅からも行けますが、少し分かりにくいかも。こちらから行く場合はカンポン・バルのモスク(地図中赤いマーカーで囲まれた部分)がランドマークです。
カンポン・バルのバザールに行ったのは3/24(金)の午後5:00ごろ。Jalan Raja Alangに入ると道の両側と中央部にテントが並んで屋台が営業中、すべて飲食物屋台です。それはいいがものすごい人出。平日としては一番混む時間帯に来てしまったかな? バザールの全景を撮ろうとしてもテントの屋根と人しか撮れません。
下の画像は翌朝7:00前に来て撮りました。家から徒歩20分なのでウォーキングコースのひとつなのです。
飲食物屋台の一部を紹介します
長さ300mにも満たない道路が封鎖され、200軒以上はあろうかという飲食物屋台がひしめきあう様は圧巻。KLの屋台で売られている、すべての種類の飲食物があるのではと思うレベルです。
盛況だとは聞いていたが、聞きしに勝る大盛況ぶりに圧倒されたラマダン・バザールです。
しかし疑問が多々湧きあがります。
①夕刻とはいえ平日。これだけの数のマレー人どこから来たんだ?どうやって来たんだ?
②すごい数の屋台が出店していたが、普段は何やっているの?いつもの商売はいいの?
➂他の場所でもラマダン・バザールは行われているはず。どんだけ屋台あるの?
そして一番感じたのが、
④これが1ヶ月間続くの? 毎日お祭り状態じゃないか?
ラマダン中のムスリム(イスラム教徒)は勤労意欲に乏しくなる、という話を聞くが空腹のためだけでなく、連日続く夜のお祭り状態のためでは?
これらの謎を解くため、またラマダン・バザールに行かねばなりませんね。
再び行ったぞラマダンバザール・カンポンバル
4/6(木)再度行ってきました。同じような時間帯に行きましたが、前回ほどメチャ混みじゃなくて好かったです。あまり混んでいるとおちおち買い物もできませんから。
買ったのは焼き鳥6本(左上・6リンギット)、揚げ物3本(左下・4.5リンギット)
葉包み焼きおこわ5本(中央・3リンギット)、チエンペダッ揚げ5ヶ(右上・5リンギット)、クエ・ラピス5ヶ(右下・3リンギット) 計21.5リンギット(¥645)でした。
※ チエンペダッはフルーツの揚げ物です。クエ・ラピスは「ういろう」のようなお菓子
コメント