イスラム教国ながら多民族・多宗教のマレーシアは、キリスト教徒も人口の9%を占めています。クアラルンプールはクリスチャンは6%台とやや少なくなりますが、11月の半ばから商業施設を中心にクリスマスムードに染まります。今年のクリスマスの様子を感じてみました。
クリスマスのデコレーションにあふれる街
クリスチャンが少ない日本でも12月は街がクリスマス・デコレーションであふれますが、クアラルンプールはそれ以上かも。多くは信仰を伴わないコマーシャリズムのそれですが、街がクリスマス一色に染まります。
日本ではさほど普及していませんが、マレーシアでは「くるみ割り人形」がクリスマスを象徴しています。クリスマスが舞台になるチャイコフスキーのバレエ曲が元ですね。
「第九」の演奏会はマレーシアでは聞いたことがありませんけど。
マレーシアでは各民族・宗教の行事・お祭りの時に、各地の有力者や政治家が「祝○○祭り、おめでとう」という感じのバナー(横断幕)を張る習慣があります。
クリスマスでも明らかにマレー系イスラム教徒の政治家がおめでとうバナーを出していました。多民族・多宗教国をまとめるのは大変なのかな。マレーシアも血縁・地縁・縁故が重要な社会なので、日頃のケアが大事ですね。
ちなみにボルネオ島のサラワク州はムスリム37%に対しクリスチャン39%とキリスト教の方が多数派。分離独立運動があるか知りませんが、連邦政府も気をつかう地域みたいです。
クリスマス商品も売り出しです
クリスマスの飾りや小物も売り出されます。日本は宗教に関係なくクリスマス・ツリーを飾ったりしますが、こちらのムスリムやヒンドゥー教徒はしないとは思うが。
日本ではクリスマス・イルミネーションで飾る個人住宅もありましたが、マレーシアではまだ見たことはありませんね。
クリスマスのお菓子です
マレーシアは旧英国植民地だったのでイギリス・スタイルが受け継がれています。クリスマスのお菓子も英国伝来「ジンジャーマンクッキー」。クリスマス・プディングもあるのかな?
日本のクリスマス・デコレーションケーキは日本独自の発祥で、かの不二家が始めたとか。
マレーシアにも一応クリスマス・ケーキらしき物はあります。
クリスマスの朝でした
12/25、教会の多いブリックフィールズに行ってみました。
年中夏で気候の変化に乏しいクアラルンプールでは、各宗教・民族の行事が季節感の代わりです。
次はヒンドゥー教の豊穣祭ポンガル、続いて華人のお正月春節が来ます。
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