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2024 ハリラヤ・デコレーションを見に行ってみた

KLCCスリアのハリデコはカンポン調

 2024年(イスラム暦だと1445年)のラマダン(断食月)は3/9(火)に終了しました。翌日から新年でありムスリム(イスラム教徒)の最大の祝日ハリラヤ・プアサです。
 ラマダン中盤くらいからKL市内のショッピングモールはハリラヤ・セールを行い、ハリラヤ・デコレーションで客を迎えるのがお約束。
 KL中心部のハリラヤ・デコレーションを見てみました。そのモチーフから①アラビック調②植物・自然調➂カンポン調に分類しましたが、トラタロウの勝手な分類です

目次

Ⅰ アラビック調

 イスラム教は7世紀にアラビア半島で成立し広まった教えです。現在はアフリカ~東南アジアにかけて広く信仰されていますが、その建物や関係用具はアラビア文化の影響が強く表れます。マレーシアのハリラヤ・デコレーションもアラビックな雰囲気がありました。

① サンウェイ・ヴェロシティモール

 プドゥとマルリの間という華人が多い地域にあり、客層も華人中心ですがハリラヤ・デコはしっかりアラビックです。

ヴェロシティモール1
青を基調とした建物が並ぶ
ヴェロシティモール2
この扉の感じがアラビック
ヴェロシティモール3
ヤシの樹もアラビック
ヴェロシティモール4
砂漠の市場のイメージかな

 市場はマレー語でパサール、アラビア語はスークバザールはペルシャ語です。どれも時々耳にする言葉ですね。

ヴェロシティモール5
上から見た感じ
ヴェロシティモール6
見に来る客は華人が多い

② ガーデンズモール

 ミッドバレーにある高級志向のモール。展示スペースが細長いので小品を上品にまとめる傾向があります。

ガーデンズモール1
展示通路に細長い柱列が続く

 柱列の間に美しいアラビア文様が多数配置され撮影スポットとなる。イスラム教の唯一神アッラーには姿形は無く、人や動物を拝む(偶像崇拝)も固く禁じられています。このためイスラム装飾は植物を図案化したアラベスク幾何学的な文様となります。

ガーデンズモール2
クリックすると拡大
ガーデンズモール3
上にも文様デザイン
ガーデンズモール4
イスに座って撮影可

➂ パビリオン・ブキビンタン

 KLを代表するモールのひとつ。場所がら客足が常に絶えません。

パビリオン1
正面に三日月とアラビックな建物、両側には…

 下り階段の両側には棚が設けられ、民族衣装的な物を着た小さなトルソーがいっぱい。これは何なんだ? あまり民族衣装に詳しくはないが、リアルな民族衣装ではなく、架空のデザインのような感じがする。で、これは何なの?

パビリオン2
パビリオン3
パビリオン4
下から見た感じ
パビリオン5
上から見た感じ
パビリオン6
建物はアラビックかな

Ⅱ 植物・自然調

 ハリラヤ・プアサはマレー系イスラム教のお祭りですが、他の民族・宗教もあるためモール的にはあまり宗教色は出せません。植物・自然のデコレーションが無難ですね。

④ メガモール

 ミッドバレーにあるイオンも入っている大型モール。展示場所も大きくとられているので大規模なデコレーションが可能です。

メガモール1
なんだか樹木がいっぱいです
メガモール2
上には細長い提灯?
メガモール3
コンセプトが分からないけど
メガモール4
まあ、キレイなら良いか
メガモール5
写真スポットもあります

⑤ ららぽーと

 日系モールですがちと苦戦中? 行事で集客したいところです。

ららぽーと1
プチ・コンサートホールのようなレイアウト

 

ららぽーと2
とにかく植物で飾りました
ららぽーと3
橋の下には水も流れています

⑥ ファーレンハイト88

 パビリオンの向かいのモール。小規模ながら印象に残るデコレーションを作ることもありますが、今回はどうかな。

ファーレンハイト1
庭園の遊歩道のイメージかな
ファーレンハイト2
でもハリラヤっぽくないな
ファーレンハイト3
奥に地味なクトゥパッ飾りありました

Ⅲ カンポン調

 バリッ・カンポン ( Balik Kampong )という言葉があります。直訳すれば「村に帰ろう」、帰省を意味します。ハリラヤは帰省シーズンで地方からKLに来ている人が故郷に帰るのです(この時期KLは道路がすいていて自転車も乗りやすい)。
 マレー系の故郷のイメージがカンポン(昔ながらの村落)なのか、農村の家をイメージしたデコレーションが作られます。

⑦ ベルジャヤ・タイムズスクエア

 ここも大規模な展示が可能で期待できるモールです。ファンタジックなカンポンの家ができていました。

ベルジャヤ・タイムズスクエア1
なんだかピンクの家がありました

 カンポンの家が再現されていましたが、色がピンクなのでファンタジックですね。でも、南国の色彩感覚だと実際に存在していてもおかしくはないかな。

ベルジャヤ・タイムズスクエア2
ちゃんと高床式です
ベルジャヤ・タイムズスクエア3
涼しげな造りです

 カンポンの家はいろいろな小道具で演出できて楽しい。バイクや自動車は大道具かな?

ベルジャヤ・タイムズスクエア4
内部も作りこまれています
ベルジャヤ・タイムズスクエア5
周囲の演出もバッチリ、ハシゴいいね
ベルジャヤ・タイムズスクエア6
自動車もピンクです
ベルジャヤ・タイムズスクエア7
小舟もピンクでした

⑧ ニューセントラル

 KLセントラル駅に隣接するモール。小規模ながら凝った展示を見せるのだが。

ニューセントラル1
上から見るとこりゃ何だ?

 何体もの巨大猫人形の展示。ハリデコではないのか? と思ったが、片隅に竹筒飯、自転車などの小道具があり、かろうじてハリデコの体裁が整っていた。

ニューセントラル2
下から見てもこりゃ何だ?
ニューセントラル3
かろうじてハリデコ小物がある

⑨ クウィル

 ブキビンタンとチョーキット市場の間、モノレール沿いにあるモール。客層は華人が多いためかこんなハリデコになりました(推定)。

クウィル1
なぜパンダだ?と思う
クウィル2
パンダのカンポンというコンセプトかな
クウィル3
左のパンダはテタレひいてます
クウィル4
ブサカワな鉄道ありました

⑩ スンガイ・ワン

 ここも華人色強いためか、メイン展示場狭いためか力(リキ)が入っていません。でも、入り口でちょっと感動。

スンガイ・ワン1
実物大は迫力あるな

 入り口に何やら大きな牛のようなオブジェ、なんと実物大の水牛でした。東南アジア・インドで飼われている牛の仲間で、耕作によく使われるのでカンポンのシンボルですね。
 牛との見分け方ご存じですか? 水牛は角が後ろを向いています。ちなみにKL市内では牛肉の廉価版として売られており「water buffalo」と表示されていました。

スンガイ・ワン2
水牛の背中に鳥という芸の細かさ
スンガイ・ワン3
花を飾っただけのメイン展示場

⑪ KLCCスリア

 パビリオンと並ぶKLモールの代表。ペトロナス・ツインタワーの下とロケーションも最強。各行事ごとに力作を展示しています。

スリア1
ここは上からも見れるのが良いですね

 カンポンの家ですが、周囲の小道具大道具も凝っています。

スリア2
家の中に入ってみます
スリア3
田舎の家の雰囲気を演出
スリア4
皆で写真を撮れるのがいいね
スリア5
定番小道具の自転車
スリア6
デコ自動車は大道具だな

 ちなみにこのデコ自動車は以前にも見たような記憶があります。
 2024 春節デコレーションを見に行ってみたを見直してみたら、古い中国の街角を再現する春節デコレーションで使われていました
 また別の機会に塗装を変えた姿でお目にかかれるかな。

スリア7
春節デコで登場した時の姿
スリア8
竹筒飯(レマン)も定番
スリア9
鶏は定番ではない、初めて見た
スリア10
鍋をかき混ぜながら写真撮影がお約束
スリア11
池もありました
スリア12
巨大シュロのベンチで写真を撮って
くれるようです

 スリアの場合すごいのが、外にも巨大デコレーションがあること。ハリラヤの松明?の巨大版がありました。昨年と同じ物ですがデザインは変わってました。

スリア13
これは夜のライトアップを見る物だな
スリア14
見上げればツインタワー
スリア15
ハリラヤ・カンポンのイメージ絵

 だんだんKLも日常生活に戻ってきましたが、もう少しハリラヤの雰囲気は続きます。

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