ウェサック・デーと言われても初耳という人が多いと思いますが、仏教の創始者であるお釈迦様の生誕を祝う宗教行事。マレーシアも意外に仏教徒が多く、各地で祝われます。
クアラルンプールではブリックフィールズにある Buddist Maha Vihara Temple が有名。夕方からお釈迦様の像を祀った山車がパレードを行うので見に行ってきました。
ウェサック・デーはどんなお祭り?
マレーシアの国教はイスラム教で国民の60%以上がムスリムです。意外に多いのが20%を占める仏教徒。華人(中国人)の多くやインド人の一部が信仰しておられます。
仏教は2500年ほど前にルンビニ(現ネパール南部)で、ゴータマ・シッダールタがシャカ族の王子として生まれた所ところから始まります。
シッダールタは成人し妻子も得ますが、世の苦しみから逃れるため出家。やがて悟りを開いて仏陀(真理に目覚めた者)と呼ばれ、人々を救う教えを広めました。80歳で亡くなりますが(入滅)、仏様(釈迦如来)となりすべての人を救う存在としてあがめられます。
仏教ではお釈迦様の誕生、悟り、入滅がすべて同じ旧暦4/8に起こったとしており、この日をWeasak(またはVesak)として祝うのです。
日本でも灌仏会または花祭りという仏教行事として残りますが、あまり一般的なお祭りではないですね。しかし南アジア~東南アジアでは盛大に行われます。
Buddist Maha Vihara Temple はどこにある
クアラルンプールで最も盛大にウェサック・デーが祝われるのがブリックフィールズにあるマハーヴィハラ寺院です。
1894年にシンハラ人が建立したスリランカ仏教系の寺で、普段は静かで学研的な雰囲気の寺院。
LRT、KTMかモノレールでKLセントラル駅に行き、そこから徒歩10分で着きます。
早めにKLセントラル駅に行って夕食をします。駅前の大通りを山車(だし)が通過していきました。自動車の荷台を装飾したり、牽引するタイプの近代的山車ですね。
善男善女が集う境内です
普段は静かな境内ですが、今日はお参りする信者と観光客でにぎわっています。
スリランカ人信者が手に持っている見慣れない旗。調べると「国際仏旗」という旗らしい。1950年にスリランカで開催された世界仏教徒連連盟で採択されたお釈迦様の教えを守る旗印。
パレード待ちの山車が並びます
寺院の東側の通りには出動を待つ山車(だし)が待機していました。
生まれたばかりのお釈迦様が指で空をさし「天上天下唯我独尊」とのたまわれた仏教説話が生誕祭のシンボル的構図。
山車は KL市内の仏教寺院や信者団体(なんだか学校の同窓会的団体もあった)が作り、運営しているようです。
パレードが始まりました
灯ともし頃の7:00過ぎ、山車列が動き始める。パレードが始まったようです。
山車パレードはチャイナタウンを経由してブキビンタンに行くと聞いています。しばらくパレードについていきました。
テレコム博物館まで来ました。ブキビンタンまであと30分ぐらいですが、夜も遅いのでトラタロウ一行はここで撤収。また来年も見に行きたいですね。
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