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2025 春節の華 ライオンダンスに10回遭遇してみた

みんながなでたがるライオンです

 2025の春節(中国正月)も終わりましたが、この時期はライオンダンスの季節。ショッピングモールや企業の仕事始めなどいたる所で、赤や黄色のカラフルなライオンがダンスを披露するのがマレーシアの春節です。この時期はライオンダンスに遭遇する機会が多いのですが、今期は10回もありました。

ライオンダンスとは何かな?

 着ぐるみライオン(獅子)を使い、お正月に行われる踊りです。獅子が邪を払い幸運を招き入れ富と繁栄をもたらす、という良い事だらけの行事。
 中国では3世紀の三国時代には獅子踊りの記録があり、唐代には普及し、周辺諸国にも広まります。日本の獅子舞もそのひとつですね。

獅子舞
日本版ライオンダンスが獅子舞

 近世以降は中国人の移民により世界に広まり、華人(中国系)住民が人口の23%を占めるマレーシアでは特に盛んに行われています。とにかく春節=ライオンダンスというくらい華のあるパフォーマンス。

パビリオン
ブキビンタンのモール
パビリオンの春節飾り
蛇
干支の蛇もライオン装着
キットカット
キットカットにも登場

遭遇① マスジッド・インディア

 基本的に華人の伝統行事なので、華人の多いモールや企業で開催されます。ところが今期最初の遭遇は華人がほとんどいないマスジッド・インディア。インド系とマレー系が多い繁華街なのです。

マスジッド・インディア1
宝飾店の新規オープンみたい
マスジッド・インディア2
ライオンがお店に幸運を運びます

 ライオンダンス・チームは基本ライオン2頭(雄雌みたい)、富をもたらす福の神(財神)、太鼓・銅鑼などの演奏者、進行係など最低12~16人で構成されます。

マスジッド・インディア3
このライオンダンス・チームはマレー系
マスジッド・インディア4
施主はインド系でした

 やはり華人で構成されるチームが多いですが、マレー系やインド系のチーム、混成チームもあります。もはや華人だけでなくマレーシアの文化になりつつありますね。

遭遇② メガモール

 ミッドバレーにある大規模モールに春節デコレーションを見に行ったらやっていました。しかもアクロバテック・ライオンダンスです。

メガモール1
人で見えにくいがポールがあります
メガモール2
後ろ足担当が前足担当を持ち上げる
直立獅子は見せ場のひとつ

 正確にはハイポール・アクロバテック・ライオンダンス。2~3mもの高さのポールが立てられ、その上で演舞をするという高等技術。1980年代にマレーシアで始まり、今や国際大会も開催されるとか。

メガモール3
フィナーレはおめでたい掛け軸を披露
メガモール4
こちらは終わって一休み

遭遇➂ ガーデンズモール

 メガモールの隣にあるガーデンズモールに行ったら、こちらでもやっていました。ただ満席でホール4階しか見れる場所が無い。ライオンダンスを真上から見下ろすという、珍しいアングルからの鑑賞になりました。

ガーデンズモール1
ポールの上に立っています
ガーデンズモール2
おめでたい掛け軸を披露

 ライオンダンスのお約束のひとつがミカンをまくこと。柑橘類の音が「吉」や「金」に通じることから縁起が良いとされます。ライオンが口からミカンを観客に投げます。

ガーデンズモール3
係からミカンを受け取り投げる
ガーデンズモール4
ライオンが紅包(アンバン)をもらう

 ショウが終わるとライオンが観客の間を回ります。観客が紅包(アンバン)という赤いお年玉袋にお金を入れて、チップとして渡してくれるのです。

遭遇④ ららぽーと

 本格的なアクロバテック・ライオンダンスを見たいのでららぽーとブキビンタンに行きました。
開演30分前には場所取りをしないと最前列では見れません。

ららぽーと1
ポールを設置します
ららぽーと2
演者が安全を確認
ららぽーと3
ライオンが愛嬌を振りまく
ららぽーと4
子供がくいつきますね
ららぽーと5
演技開始、フラッシュ禁止
ららぽーと6
演技が始まりました

 ららぽーとは毎年複数回のアクロバテック・ライオンダンス公演をやってくれるので、見る機会は多いと思います。ただポール上で演技するライオンは一組のみ。

ららぽーと7
「ひらりひらり」という擬音がピッタリの機動

 ライオンは前足担当(俊敏に動ける者)と後足担当(保持する力が強い者)が二人一組で操ります。ポールの上で重力を無視するような軽快な機動を見せてくれるのです。

ららぽーと8
ポールからのりだす動き
ららぽーと9
フィナーレです
ららぽーと10
演奏はアンパン地区(漢字で安邦)の子供たち

※ 昨年見に行ったKLCCスリアでのアクロバテック・ライオンダンスの様子はこちら
  春節の華 ライオンダンスを見に行ってみた に移動します

遭遇⑤ AIA仕事始め①

 春節はマレーシアで公式な祝日となりますが1日のみ。でも現実には華人の多い企業などはもっと休みます。休み明けの仕事始めもライオンダンスが呼ばれます。

AIA1
8頭ものライオンが呼ばれました
AIA2
財神も当然登場

 AIA という保険会社の仕事始めです。マレーシアでは教育熱心な華人がオフィスワーカーに占める割合が高いですね。また華人経営の企業が多いです。

AIA3
最後はCEOと幹部社員が記念撮影

遭遇⑥ AIA仕事始め②

 この保険会社なぜか近くに別なビルがあり、同日に時間をずらしてライオンダンスが再度開催されました。まあ、何かが違う組織なのでしょう。

AIA4
ライオンは4頭参加、保険会社お金持ちだな
AIA5
おお!財神がリアルだ
AIA6
CEO(右端)らしい人は同じ

遭遇⑦ SOGO近辺

 マスジッド・インディアの隣にあるSOGO近辺はマレー系の多い繁華街。あまりライオンダンスと関係ない場所と思っていたら遭遇しました。

SOGO1
前方にSOGOです
SOGO2
演者は大学の同好会みたい
SOGO3
財神が子供にお菓子を配る
SOGO4
施主はマレー系でした

遭遇⑧ タイプーサム前夜祭

 前々回にお伝えしましたが、タイプーサム前夜祭の巡礼行列で様々な芸能が披露されます。その中にライオンダンスがありました。あまり知られていませんがインドにもライオンがいます。現在500頭ほどが保護区で確認されています。

タイプーサム前夜祭1
タイプーサム前夜祭2

遭遇⑨ ミッション系小学校

 クアラルンプールは意外にキリスト教徒が多い場所。イギリスの植民地だった影響と南インド系に信者が多いためかな。ミッション・スクールが集まった場所がありまして、そこを通りかかるとライオンダンスの音楽が聞こえます。こんな場所で???

ミッション1
この左手に小学校があります
ミッション2
おお、ライオンダンス楽団来ている
ミッション3
小学生(インド系多し)大喜び

遭遇⑩ 某ホテルの入り口

ホテル1
レタスを食べようとするライオン
ホテル2
施主はインド系かな

 ライオンがレタスを食べ、その葉をまき散らしました。レタスは中国語で「生菜」(シュンツァイ)、そして菜は財と同音なので「財をまいた」のです。

ライオンダンスを呼ぶ費用はいくらかな?

 ライオンダンスは春節以外でも新規開店、お祭り、祝賀会、結婚式などでも呼べるみたい。        ライオンダンスのお問合せHPを見ると2頭、10~20分のパフォーマンスで1488リンギッ(¥35で計算すると¥50080)からだそうです。
※ こちらにお問合せフォームあります

費用
アクロバテック・ライオンダンスは
高いのでしょうね

 今期10回見たライオンダンスですが、意図的に見に行ったのは1回だけ。春節の時期はあちらこちらで公演しているとはいえ遭遇率高いな。今年は何か良いことがありそうな。

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