日本の夏の風物詩が盆踊り。日本以外でもカリフォルニア、ハワイ、サンパウロなどで開催されると聞きますが、上記の地域は日系移民が多い場所なので納得。
日系人もいないのに毎年開催され、規模も最大級というのがクアラルンプールの盆踊り。1977年に日本人会が開催し、今年で47回目というのでたいしたものです。マレーシアに移住して最初の夏なので行ってみました。
※ 盆踊りの詳細は KL日本人会HP をご覧ください
シャー・アラム(Shah Alam)の会場に行きます
2023年7月22日(土)
盆踊り会場は隣の州であるセランゴールにあるパナソニックの施設。KTMコミューターのシャー・アラム駅から会場へシャトルバスが出ています。
KTMはあまり使わないので時刻表を確認して目を疑いました。列車が1時間に1本しかない? 数分おきに来るLRT・MRTに慣れていると唖然とするような運行数の少なさですね。
KLセントラル駅から16:40のコミューターに乗って11ヶ目の駅がシャー・アラム。おおむね50分で到着。盆踊りに行くとおぼしき若者や浴衣姿の乗客が乗り込んでいます。
※ シャー・アラムには美しくも壮大なスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスクがあります。通称ブルーモスクは一見の価値あり。
祭りのお楽しみは屋台です
グラウンドの北側が飲食物屋台スペース。数万人規模の催しですのでかなりの数の屋台が出店。売上だけではなく宣伝効果も大きいですね。
ちょっと前まで「POCKY」は別の名前で販売されていました。その名も「ROCKY」。
なぜかというとイスラム教徒が嫌う豚肉(PORK)に音が近いので配慮したらしいです。でも考えすぎだったのかいつのまにかPOCKYに戻ってました。
このタコヤキ屋すごい! サイズは普通のタコヤキですが、イイダコサイズのタコが一匹押し込まれています。たしかにタコヤキには違いないが絶句。
※ 屋台めぐりを楽しめますが、このフィールドは草地で雨水が残っていたので足元はグチャグチャです。良い靴を履いて行ってはいけません。
盆踊り始まり、驚愕のローカルズ参加率
7:00 開幕です。日本人学校生徒による太鼓演奏、実行委員長挨拶+太鼓演奏、日本人学校並びに地元中学生による盆踊り披露と進みます。
※ 日本人学校生徒さんによる太鼓演舞の動画です
※ 日本人学校及び地元中学校生徒さんによる盆踊り動画です
生徒による模範盆踊り?の後、一般参加者が中央舞台の周りに集まり盆踊りに参加。
「そんなに参加する人いるの?」と思っていたら、たちまち数百人レベルの参加者が集まり盆踊りが始まりました。
盆踊りの一般参加者は日本人もいますが、多くはローカルズ(地元民)。なのに妙に踊りが上手い人達がいます。参加回数1回や2回じゃないよね。
初めての参加です、というようなぎこちない人もいますが、全体のノリのよさに圧倒されました。いや~クアラルンプール盆踊り大会すごいわ。
※ 会場全景の動画です
限りなくコスプレ会場に近いです
日本人参加者にもいるかもしれませんが、一部のローカルズの楽しみがコスプレ(コスチュームプレイ)ですね。浴衣や和装(もどきも含む)はマレーシア人にとってはコスプレです。
マンガ、アニメに出てくるからね。
2018年夏にモスクワにいた時のことを思い出します。ゴーリキーパークでジャパン・フェスティバルがあると宿の人に聞いて、行ってみたらすごいことになっていました。
ちょっと紹介すると
マレーシア人も負けていません。今日は浴衣・和装の縛りプレイのようですが。
いや~盆踊り堪能しました。いや盆踊りや和装を楽しむマレーシア人を堪能しました。
昨年は「これは宗教的要素がある行事なので、イスラム教徒は参加するな」的なことを言う政治家がいて議論になったとか。地元セランゴールのスルタン(王、宗教指導者でもある)が「たんなる文化行事、イスラム教徒参加も苦しからず」と言ってくれて解決しましたが、良くお解りになっておられます。
昨年はこの事件で有名になり、参加者が5万人に膨れ上がったとか。今年は翌日のNHKのニュースを見ると4万人だったそうです。
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