マレーシアに住んでいると外食もしますが、やはり自炊も重要です。肉・魚・野菜など日本と同じ物も売られていますが、ちょっと違う物もあるため別な料理技術が必要な物もありました。マレーシアで向上した料理スキルをいくつか紹介します。
丸鶏が解体できるようになりました
イスラム教国であるマレーシアでは肉の主力は鶏肉。鶏肉は好きなのでよいのですが、日本のように骨が除かれたモモ肉やムネ肉がありません。
だいたい部位ごとには売られていますが、高級スーパーはいざしらず、ローカルな庶民派スーパーや市場はぶった切られただけで骨もついたまま。骨付きモモ肉から骨をはずす技を覚えていきます。
やがて行きつくのが「丸鶏買って解体すると安いよね」という思考。日本で鶏を丸ごと料理してみようと肉屋に取り寄せてもらったことがありますが、なかなかのお値段でした。ところがマレーシアでは丸鶏がかなり安く売られているのです。
インターネットのありがたさ、解体の方法は調べられますし、youtube で動画も見れるのでやってみました。
解体はよく切れるペティナイフ1本でできました。正肉を切り出したあと内臓入り(ト体と言うらしい、内臓なしは中抜きといいます)なので、ぼんじり、ハツ、レバー、砂肝、せせりなどの可食部分を仕分けます。焼鳥屋のメニューみたいですね。
1羽から取れる正肉以外の可食部は少ないです。ハツ(心臓、人差し指第一関節サイズ)など1ヶでは料理は作れません。
骨と一緒にゆでて細かく切り、つくだ煮風にしてみました。軟骨も入っていて歯ごたえ良く美味。ゆで汁はスープになります。
もちろん本職の解体に比べれば遅いし、きれいでもないです。でもこれができると、どこででも生きられるような気になります(笑)。本当は屠鶏、血・羽根抜きがありますが、生け鶏買ってきてマンションでやるのは無理ですね。
水牛肉を食べられるようにしてみた
マレーシアでも牛肉は高いです。ところがローカルスーパーで冷凍 Buffalo (インド産)という肉を発見。1Kgで¥600ぐらい。
これは水牛(Water Buffalo)だよね。ネパールで食べたが牛肉の代用になりそうなので買ってみました。ところが農耕にでも使われていたのか赤身でものすごく固いのです。軟化処理しなければ無理。
まず筋を取り除き、薄切りにします。半解凍状態だと切りやすい。
肉を軟らかくする方法はいくつかありますが、重曹に浸けるのが簡単です。マレーシアではBaking Soda という名称で売られていました。お掃除にも使えます。
重曹がタンパク質の繊維をほぐすので軟らかくなりました。ただ牛肉の風味(水牛だけど)も薄くなりました。
最近気づいたのが、ミンサーで挽肉にすれば物理的に繊維を切っているので軟らかくなり、風味も落ちません。ハンバーグやミートソースなど挽肉を使う料理なら水牛でもOKですね。
ミンサーはなかなか重宝しています。MyDINで安く買いました。
MyDINでミンサーを買って挽き肉を作ってみた に移動します
魚をおろせるようになりました
半島と島で成り立つマレーシアは海に囲まれ魚介も豊富なのは日本と同じ。市場やスーパーには多くの魚が並びます。
ただ日本のようにお刺身に作ってあったり、切ればよいサクになっていたり、魚のままでもウロコがひいてあって内臓も抜かれていたりしません。マレーシアは基本的に魚そのまんま。捌けなければ料理になりません。
コロナの時に海外旅行にいけない代わりに釣りに凝りまして、釣った魚を自分で食べるため捌き方を勉強しました。KLに来たら処理されてない魚ばかりなので腕が上がります。
熱帯の魚よくわかりません。おまけにけっこう高い。1キロ10~15リンギッ(¥300~¥450)で買えるアジ系が安くて美味しい。
アジ系はもっぱらアジフライにします。油で揚げないオーブンで焼いて作る「なんちゃってアジフライ」ですがけっこう美味しい。
下処理を済ませたあと冷凍保存もできます。
鍋でご飯を炊いてみた
多くの在マレーシア日本人が日本米(ジャポニカ米)こだわるようですが、海外旅行でインディカ米に慣れているトラタロウはこだわりません。
ただ炊き方は日本式がいいかな。炊飯器もないので鍋でガスで炊きはじめました。
マレーシアに来る前は、行ったら「製麺」を研究しようと思っていました。でもマレーシアはかなり多種多様な麺があるのでこれで十分ですね。
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