観光地でもある大都会クアラルンプールですが、ガイドブックにも載っていないローカル色あふれる地域を訪れてみました。LRTクラナ・ジャヤ線のダマイ(Damai)駅周辺はマレー系住民の率が100%に限りなく近い場所。大都会中心部の隣(ここ大事です)でありながら、ゆったりとした時間が流れていました。
※ あまり観光にも買い物にもグルメにも役立ちません(笑)。KLにこんな場所があるんだな、というお話です。
※ Damai はマレー語で「平和」を意味します。〇〇DamaiとかDamai〇〇という地名・建物名をよく目にします。
上のグーグルマップで分かりますが、カンポンバル~ダトゥ・ケラマッのラインは高速道路とクラン川で分断された北側です。南側はKLCC(クアラルンプール・シティセンター)~アンパン・パークの高層ビルの林立する近代都市。そして北側は一戸建て住居が多い昔ながらのマレー系住民の居住区で、その中心地のひとつがダマイ駅周辺なのです。
GOKLオレンジ・ラインで行ってみた
ダマイ駅へはLRTクラナ・ジャヤ線で行くのが最短ですが、市内を走る無料バスGOKLのオレンジ・ラインで行ってみました。
GOKL紫・赤・緑は市内中心部を走るため観光客も使いますが、オレンジはほぼ地元民しか使わない路線。トラタロウも使うのは2回目です。
オレンジ・ラインで行ける場所としてイスタナ・ブダヤ劇場、国立美術館、国立図書館、マレーシア工科大学などがありますが、あまり観光客や在住外国人が行く機会はないですね。
クアラルンプール大学ビジネス学部がダマイ駅の最寄り停留所です。
GOKLよく乗っています。車内の電光掲示板とアナウンスで次の停留所が案内されるのですが、電光掲示板がついてなかったり、アナウンスと停留所がづれていたり突っ込み所の多い運営が玉に瑕。
そしてこの時乗ったGOKLバスは電光掲示板もアナウンスも無し!初めて降りるUniKL の場所ががわからない!
UniKL(クアラルンプール大学)は日本の大学とも留学生を行き来させている大規模大学。1学部1キャンパスなので市内各地にあります。
UniKLから200mほどで大通りのJalan Datuk Keramatに出ます。Surau Jumaat Al-Ikhlasiah, Keramat Jayaというモスクが角にあるのが目印。ここから東に進めばすぐダマイ駅と隣接するモールに着きます。
大通りに面した東西に入口がありました。
KERAMAT MALL と書かれているがグーグルマップにこの名前は無いな。まあ、マレーシアって昔の名前が消えずに残っていることが珍しくありません。イベントの看板があるので見ると昨年の日付だったりもします。
このモールですが、エアコンも無いひと昔どころか1990年代くらいの雰囲気を残す場所。
昔はみんなこんな感じだったのかなあ、と思わせる。日本で言う昭和レトロみたいな所。
モールは土日はともかくも平日はガラガラ。これでよく続いているよなあ、と感心するレベル。近代モールの必需店、スーパーマーケット入ってもいません。
一番にぎわっている施設は中央部にあるMini UTC Keramat 連邦政府庁舎のケラマッ地区支庁舎みたい。
モールの西側Gフロアー・1フロアーは飲食店街があります。ここは平日でもそこそこにお客がいます。逆に駅前には飲食店ゼロ。みんなここに集められたのかな。
このモールを知ったのは4年前に住む場所を探してKL市内をうろついていた時です。
ローカル感満載の雰囲気は変わりませんね。
お気に入りのプーリー店 もあります。
Damai駅からDato’ Keramat駅にむかうJalan Datuk Keramat(ダトゥ・カラマッ通り)は道の両側の樹木が緑の天井を作っています。とても大都会中心部の隣(再度ここ大事)にある道路には見えません。
そして道の両側(特に北側)は一戸建てが並ぶマレー系住民の住宅地。大都会の喧騒から離れた特別な場所になっていました。
このあたりはKampung Datuk Keramatと呼ばれる地域で、隣は高層ビルが林立するKLCC~アンパン・パーク。高速道路とクラン川を越えただけで景色が一変するのがすごいな。
大通りの両側に広がるのは、KL市内では珍しい一戸建て住宅地。西隣のKampung Baruと並ぶマレー系住民がほぼ100%の住宅地です。
ダトゥ・カラマッ駅からLRTクラナ・ジャヤ線に乗ってKLCC方面に戻ります。
LRTの全面窓から左手に高層ビル街、右手に一戸建て住宅地が見えて両者のギャップがよく分かりました。
なんだかほのぼのとする地域でした。次は隣のダトゥ・カラマッ駅周辺を探ろうかな。
コメント