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外国人有料化の GOKL に乗ってみた

朝のラッシュ時、GOKLバスが4連で来た

 GOKL はクアラルンプール中心部で運行されている無料バスで、観光客や外国人にとって使いやすい交通手段でした。2012年に運行が始まり2023年まで無料でしたが、2024年から外国人は有料となり「タッチ・アンド・ゴー」カードやクレジットカードで一律1リンギット(約30円ほど)徴収されます。
 先日KLセントラルから乗車しましたが、観光客には有料化されたことがまだ知られていない様子でしたので記事にしてみました。

GOKL はどんなバス?

紫色
最初は紫色でした

 GOKLは2012年から始まったクアラルンプールの無料バスでした。トラタロウが初めて使ったのはMM2Hビザの申請で来馬した2013年の夏です。当時拠点にしていたチャイナタウンからブキビンタンに行くパープル・ラインが便利でした。
 そして特筆すべきは「無料」であること。マレーシアって「太っ腹」と感動です。

※ GOKLの乗り方、主要な路線、行ける観光地などはネット情報が多々出ていますので、ここでは書きません。グリーンパープルレッドブルーの主要4路線が使う価値あり。

バス停1
こんなにはっきり表示されている
バス停は少ない
バス停2
小さいけどバス停名があるだけマシ

 路線バスに比べて外国人にも使いやすいGOKLですが、問題も多々あります。
①バス停がわかりずらい。GOKLの表示があるとは限りません、既存のバス停と共通だったり、別個だったりして混乱します。

②車内に次のバス停の電光表示とアナウンスは有りますが、これが全然走行と合っていない場合が多い。
 また電光表示もアナウンスもストップ状態のバスも時々ある。初めて使う外国人には難しいですね。GOKLアプリを入れればよいのかな?

バス停3
あてにならないバス停表示

➂時々乗車できませんでした。
 コロナ状況下ではマスク必要。運が悪いと数少ない女性専用車両にあたってしまう。まあ、この辺はしかたがないですね。
 チョーキット市場で魚を買ってから乗ろうとしたらダメでした。魚は見えないようにしまいましょう。

女性専用車両
女性専用車両

④降車ベルが鳴らない物がある
 すいていれば他のベルを押しますが、混んでると無理。「ネクスト・ステンセン、ストップ・プリーズ」と叫びます。
 乗る時は手を振ってアピールしないと停まってくれません。これは他の路線バスも同じ。

表示板1
比較的見やすい表示
表示板2
番号制になってまた見にくくなった

⑤複数のGOKL路線が走る場所(パビリオン前は3路線来ます)ではどのバスが来るのか分かりにくい。一時期比較的大きな色別表示が付いたが、色別から番号制に代わってまた見にくくなりました。バス正面上部の行先表示で判断するのが一番早く分かります。

※ バス内部フロントガラス上に時刻表示あります。でも正しい時刻が表示されているのを見たことがありません。実害は無いのですが、GOKLあるあるですね。

高校
高校の近くを通る路線
朝夕
主要路線は朝夕大混雑

2021年11月よりEV化が始まりました

 やっとコロナ状況が明け、久々にクアラルンプールに来たらGOKLの車体が変わっていました。バスがEV化されたようです。車体の色も変わって、遠くからの視認性も良くなりました。

コンセント
車体にコンセント模様
電動バス1
表示もEVっぽい?
電池
車体後部に電池がありました
中国製
備品に漢字、中国製かな

 最初に作られた主要4路線に加え、周辺路線も増えていきました。
 GOKLの路線に関してはこちらをご覧ください
 GoKL City Buses serving the Kuala Lumpur District
 


 

バス停4
バス停表示板も変更あり
マジェンダ・ライン
最新はマジェンダ・ライン?
範囲拡大
既存路線の範囲拡大もあり

 使いこなすにはある程度の慣れや土地鑑がいりますが、大変便利なバスなのでありがたく使わせていただいていました。

2023年12月地元紙にこんな記事が

 ネットでクアラルンプールの地元情報をさがしていたらショックな記事を発見。

記事1
記事2
日本語は自動翻訳機能によるものです

こんなのもありました。

記事3
記事4
主要4
主要4路線のイメージ画像

 有料化されるのはグリーン、パープル、レッド、ブルーの主要4路線だけですが、それって中心部を走る一番利用価値の高いヤツ。
 はっきり言って主要4路線以外は観光にはほぼ使えないし、KL在住のトラタロウでさえめったに乗りません。
 そうこうしているうちに有料化の準備は進んでいきます。

 車内に有料化の案内が掲示されました。マレー語のみですがスマホ翻訳で見ると、マレーシア国籍者は MyKad に登録してね。外国人は有料になるのでクレカやタッチ・アンド・ゴーカードで払ってね、という内容。
 前部のドア付近にカードリーダーが設置されました。今まで状況によっては後部ドアからも乗せてくれましたが、有料化に備えて前部ドア乗車が徹底されていきます。

ご案内
有料化のご案内マレー語のみ
外国人から徴収するなら英語版も欲しいな
リーダー
稼働を始めた読み取り機
均一料金なので1回あてるだけ

 初めて有料で乗ったのが年が明けた1/2でした。1リンギットの均一料金です。
 それから3週間近くたちましたが、GOKLバスは朝夕のラッシュ時でもガラガラ状態。ほぼ座れるぐらいの乗車率で、乗客の多くはマレーシア国籍者とおぼしき人達。

外国人
外国人ほぼほぼ消えた車内

 1リンギットは¥30ちょいで、日本人移住者や外国人観光客には安いと言ってもよい価格です。だが外国人でも出稼ぎ労働者の多くは収入はさほど高くないので、運賃1リンギットはなかなか辛いのでしょう。GOKLを運営するクアラルンプール市役所は、それなりの運賃収入を試算していたようですが無理でしょう。
 マレーシアのために働いてくれる外国人を助けよう、という論調もあるようです。正規に働いている外国人はマレーシア国籍者と同じ扱いにしてあげては、と思うトラタロウでありました。

※ GOKL有料化の情報はネットではそれなりに出ていますが、日本の観光ガイド本などに反映されるのには少し時間がかかるでしょう。使い勝手のよいバスですし、クレカでも乗れそうなので、知っていれば観光には支障がないと思います。

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