観光地でもある大都会クアラルンプールですが、ガイドブックにも載っていないローカル色あふれる地域を訪れてみます。今回LRTケラナジャヤ線のスティアワンサ駅(Setiawangsa)の周辺。ケラナジャヤ線沿には ダマイ、ダトゥクラマッ などマレー系住民の生活区が多いようですが、ここもマレー系住民率限りなく100%に近い場所。イオンもある活気に満ちた地域でした。
※ あまり観光にも買い物にもグルメにも役立ちません(笑)。KLにこんな場所があるんだな、というだけのお話です。
※ Setiawangsa の読みはセティアワンサと思っていましたが、スティアワンサの方がよりマレー語の発音に近いようです。でもSelangor 州もセランゴールとスランゴールの2つのカタカナ表記があるのでどちらでも良いのかな?
駅の北が繁華街です
スティアワンサは1980年代から開発が始まった地域。1998年にLRTケラナジャヤ線(Kelana Jaya Line)の駅ができたことで開発も促進されます。駅の北東がタマン・スティアワンサと呼ばれる繁華街。Tamanは公園を意味しますが「ニュータウン」というニュアンスもあるみたい。
LRTスティアワンサ駅は繁華街から200mぐらいずれた所にあります。駅の周りが発展したのではなく、発展していた所に駅を作ったからかな。
駅の北東の繁華街は低層のビルが連なり、1階が店舗2階以上が住宅といった感じ。建物が時代がかって昔からの繁華街という雰囲気。ちゃんと駐車場もあってモータリゼーション始まったばかりだったのか。
「One chopati 」というダマイにある、ちょっと好きなプーリー・チャパティ屋がありました。まあ2軒しか店はないようですが。
※ お気に入りの店 One Chopati でプーリーを食べてみた に移動します
ビルに入っている店を見ながら散策。軍関係の礼服専門店があった。戦前の軍隊では士官の軍服・礼服は自弁が多かったようですが、今は国が支給すると思う。マレーシア軍はどうなんだ? イギリス軍仕込みだと今も礼服は自弁かもしれません。
※ 士官の軍服等が自弁だったのは、昔の欧州では士官のほとんどが貴族出身だったのが主要因。剣・拳銃などの護身武器も自弁でした。旧帝国陸海軍も欧州の影響を受けて成立した組織(海軍は英、陸軍は独)ですので士官の基本装備は自弁でした。
マレーシアの店舗看板には「KEDAI 〇〇」という文字があります。マレー語でKEDAIは「店」〇〇は商品名。例えば金製品の店は「KEDAI EMAS」です。「KEDAI BISKUT」という店に行ってみたら昔ながらの駄菓子屋でした。計り売りのお菓子が四角い金属カンに入って並んでいるのがレトロでいいね。BISKUT ってビスケットのことかな?
Jalan Taman Setiawangsa が中心部を貫く大通り。路上に走る見慣れた緑色のバスはGOKLターコイズ線。ダトゥクラマッ駅から出てスティアワンサ中心部・周辺住宅地を回ります。
大通り沿いに良さげな飲食店発見。ナシカンダー(インド系イスラム料理店)かと思ったらマレー料理のナシチャンプルでした。自分で好きなおかずを選ぶ形式ですね。
※ ナシチャンプルについてはこちらをご覧ください。
世界のB級グルメ/06 ナシ・チャンプル in マレーシア に移動します
繁華街とはいえクアラルンプール中心部から4Kmほども離れた周辺部。KL中心部で食べるより安いです。ただしマレー系ローカルの味覚に合わせているので、容赦なく辛いメニューもありますので注意。
さらにディープな大通り北側です
大通り Jalan Taman Setiawangsa の北側には一戸建ての家が並びます。ただ一戸建てといっても隣の家と壁は共用という昔のスタイルです。
周辺のビルも20世紀の感じ(マレーシアの建設様式詳しくないのでカンですが)がします。現代建築のKL中心部とは全然雰囲気が違いますね。
ミニスタジアムがあります。行ったのが土曜日だったのでサッカーの試合が開催されていました。マレーシアあるあるですが、野外催し物会場には必ず救急車が配置されています。
スーパーマーケット発見です。ST ROSAAM MART という初めてみるスーパー。
当然客層はほぼ100%マレー系かつイスラム教徒。豚肉・酒はありません。
大通りを歩いていたら「パン」という乾いた音がして、道路に散弾銃の薬莢(やっきょう)がころがっていました。前方でハンターが銃を上に向けています。害鳥駆除(カラスかな)のようです。上に撃つとはいえ、街中で銃をぶっ放すのはすごいな。
イオンまで行ってみました
タマン・スティアワンサを旧市街とすると新しく開発された新市街の中心が、東に1Kmほどいったイオンのあたり。
周辺には高層の住宅ビルが多く、さらに奥の山の方ブキッスティワンサまで開発が進んでいました。GOKLターコイズ線で奥まで行けます。
イオンだけかと思ったら地元商店モールや映画館と融合したなかなか大きな総合商業施設です。土曜日なのでなかなかの人出。
帰ろうとしたらGOKLターコイズ線が来たので、これでダトゥクラマッ駅まで行きました。KL中心部のGOKLは外国人有料になりましたが、周辺路線はまだ無料。
2駅だけ中心部に近いダトゥクラマッ駅からLRTに乗ったら少しだけ運賃が安くなりました。
※ 外国人有料化の GOKL に乗ってみた
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これだけマレー系住民しかいないと、別な国に来たみたいでした。
※ 7/8から3週間ほどスリランカに行ってきます。旅行中は当ブログの更新はお休みさせていただきます。
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