観光地でもある大都会クアラルンプールですが、ガイドブックにも載っていないローカル色あふれる地域を訪れてみました。今回はLRTケラナジャヤ線のワンサマジュ駅(Wangsa Maju)の周辺。1900年代はゴム園でしたが、1970年代に宅地開発が始まり1999年にはLRTが開通。KL近郊の便利な住宅地となっています。
※ あまり観光にも買い物にもグルメにも役立ちません(笑)。KLにこんな場所があるんだな、というだけのお話です。
rapid KL バスで行きます
クアラルンプールに住んで1年半たちました。今まで公共交通機関は鉄道か GOKL しか使えませんでしたが、最近市内バスrapid KLを使うことを覚えました。
ワンサマジュ駅には当然LRTで行けるのですが、直通バスを見つけたので rapid KL で行ってみます。
乗り場はマスジッド・ジャメ駅に近いインド人街 Lebuh Ampang です。
今まで市内バスを使えなかったのは、バス停の表示が皆無なため。日本のバス停ならバス停の名前、停まるバスの番号、路線図などが表示されてます。ところがKLのそれは何も表示なし。パサースニ駅やコタラヤなどのバスターミナルには表示がありますが、ただのバス停には名前すらありません。あまりにも情報が無さすぎる。
ところが最近発見しました。グーグルマップのバス停アイコンをクリックするとバス停名と停まるバスNoが出るではありませんか。
さらに Rapid KL -Bus Info というサイトで路線が分かります。
これだけ情報があれば何とか使えそう。ただ Rapid KL のバスは、新型車両以外は停車バス停の表示やアナウンスが無いので降りるのが難しい。でもワンサマジュ駅は始発に乗って終着で降りればいいので問題なし。
駅の北はミニ・チャイナタウンでした
Lebuh Ampang を出たバスは渋滞が無ければ40分ほどでLRT ワンサマジュ駅に到着。料金はわずか1.7リンギッ(¥56)。LRTでマスジッド・ジャメ駅から乗って来たら、10駅あるので倍くらいはかかりそう。でも時間的には渋滞の無いLRTの方が少し早い気がする。
グーグルマップを見ると駅の北側に建物が密集しています。行ってみると小さな中華街になっていました。マレーシア全体だと華人の割合は24%ほど。でもクアラルンプール市内だと半分は華人だと思います。経済を握る華人ですので、都市では多数派。
駐車場を挟んで左右に店が並ぶ商店街。店舗の多くは華人系の店です。ワンサマジュは1970年代から住宅地としての開発が始まりました。ここが最初に開発された場所のようです。周辺の住宅地も少し古びていますが、最近のそれよりも大きくて立派な家が多いのです。
商店街の主力は華人向けの店。KL市内のあちらこちらにあるミニ中華街です。上が住居になる2階建て店舗ショップハウスは昔の商店街の雰囲気を残します。ただ戦前に建てられたショップハウスは、石造りで重厚な建物ですが、ここのは近代建築ですね。
街の上部は違った世界でした
緩やかな坂道に沿って続く中華商店街を登っていきます。坂の上の北側には高層ビルの住宅地があるようです。
この辺は新しく追加された住宅地みたい。緑地帯や商業施設もあります。
坂道の商店街と住宅地は華人系の世界でした。でも坂の上の新興マンション群の周囲はマレー系住民が多いみたい。マレーシアはマレー系、華人系、インド系の三大民族が共存する社会です。でも住む場所は民族ごとに別々なのが普通。
ワンサマジュは開発当初は華人系の街だったのでしょう。でもLRT開通後マンション開発が進み、そこはマレー系が住む場所になったようです。
ペットホテルは猫専門で間違いありませんね。マレー系はイスラム教徒が多く犬を不浄とするため、犬をペットにすることはまずありませんから。
お昼になりまして今日の気分は中華です。ミニ・チャイナタウンにある什飯(家庭料理的な意味みたい)レストランに行きます。皿にご飯を盛ってもらい、好きなおかずを自分でのせる経済飯スタイルのお店。
2皿で20.1リンギッ(¥663、1RM¥33で計算)は安い。お茶もサービスされます。
イオン発見行ってみます
ワンサマジュ駅から周囲を見ると南東にイオンの看板発見。
特に変哲もないイオンでした。客層はマレー系華人系が半々くらい。
スーパーの方に行くとその一角が封鎖されカメラがセットされていました。どうもTVドラマか何かの撮影のようです。
ここの地名 Wangsa Maju とはどんな意味かな? Maju は「高級、上級」などの意味で、店やビルの名によく使われます。 Wangsa を調べると「王朝」? 「高級王朝」なのか? 日本人には??? な名前ですが、マレーシア人には違和感は無いのかな。
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