日本はお盆休み。トラタロウの友人とご家族がクアラルンプールに遊びに来られたのでKL市内をご案内してみました。2日もらったので初日は初めてKLに来たツーリストが絶対行くMUST・GO観光地を周ります。
車は持ってないトラタロウですので、無料バスGOKL、公共交通機関、徒歩で行きました。来馬者をアテンドする場合、またはKLを自力で観光する方の参考になればと思います。
出発前の注意
これだけは伝えておきたい注意事項です。
①車・バイクに注意。KLは超車優先社会です。歩行者優先の一時停止なんてめったにしてくれません(体感として100台に5台くらい)。バイクは歩道にも乗り込んできます。交通事故はマレーシア人死亡原因の上位5位くらいに位置。これが無ければ良い国なのに。
②ひったくり注意。旅行者が巻き込まれる凶悪犯罪は少ないですが、バイクによる荷物のひったくりはあります。貴重品はバックに入れないで。
➂ドリンク必携です。マレーシアは年中夏ですが、日本の夏より気温・湿度ともにましです。でも水分は奪われていきますので飲料は携帯し、こまめに補給しましょう。KL市内ならコンビニも多いので補充も簡単です。紫外線は日本の3倍とか。
④折りたたみ傘は必要。KLは雨季・乾季に関係なく雨が多いです。特に夕方スコールがよくきます。ひどいスコールだと傘なんて役に立ちませんので雨宿り必須。まあ、これも南国情緒だと思ってください。
①チャイナタウンでヒンドゥー教寺院を見ます
なんでチャイナタウンでヒンドゥー教寺院なんだよ、と突っ込まれそうですが本当の話。マレー人、華人(中国人)、インド人の住むマレーシアの首都クアラルンプールの魅力は多文化共生都市であるところ。
インド人も多いKLで一番有名なヒンドゥー教寺院はチャイナタウンの一角にあります。
8/15(火)朝9:00
KL一番の繁華街ブキビンタンにある高級ホテルにMさんご一家をお迎えにいきます。
日本は台風7号が来る直前で、フライト・キャンセルの可能性もありましたが、何とか無事に来馬されました。
クアラルンプールは高級ホテルにリーズナブルに泊まれる都市だとか。普段なかなか泊まれない5つ星ホテル宿泊のチャンスかも。
ブキビンタンはファーレンハイト88近くのパビリオン停留所からGOKL・パープルラインに乗り15分ほどで終点パサール・スニ駅。
駅の北東にチャイナタウンが広がるので、まずは一回りしてみます。南東には近年再開発されて、オシャレな観光地として人気の鬼仔巷があります。
※MRTカジャン線でもブキビンタン→パサール・スニ駅に行けます。
トラタロウは旅行者時代にクアラルンプールに来た時は、チャイナタウンが宿泊地だったので詳しいのです。
メインのペタリン通り西側、1本内側に入ると薄暗い通路に華人の市場が有って怪しい雰囲気。豚肉の塊や生きた鶏も売られている「裏チャイナタウン」ですね。
関羽は神様になっています
関羽といえば日本でも人気のある『三国志』(正確には『三国志演義』)で活躍する武将。中国人には一番人気でその死後「関聖帝君」(関帝)という神様として祀られるようになりました。商売神として拝まれています。
関帝を祀るのが中国人の民族宗教・多神教である道教。老子の思想を源にしていますが、仙人、不老長寿、呪術、占い、現世利益がイメージですね。中国人のコミュニティには必ず道教の寺院(道観)があり、様々な神様が祀られますが、一番多いのが関羽を祀る関帝廟。横浜中華街にある中国寺院も関帝廟ですし、KLチャイナタウンにもあります。
関帝廟の斜め向かいに位置するのが、ヒンドゥー教のスリ・マハ・マリアマン寺院。
インド人の多くが信仰する民族宗教ですが、塔門(ゴプラム)に無数の神像を配置するドラヴィダ様式の寺院。
最近改装工事が終了し、最高にきれいな状態、見るなら今!
②定番歴史地区のマスジッド・ジャメとムルデカ広場
19世紀半ばごろクラン川とゴンパッ川の合流地点で錫が発見され、錫鉱開発から町ができてきます。Kuala(合流地点)+Lumpur(泥の川)からクアラルンプールと呼ばれました。
ここがクアラルンプール発祥の地で1909年に最初のモスクであるマスジッド・ジャメが建てられます。
※ ここからクラン川沿いを下る遊歩道でイオンのあるミッドバレーまで行けます
River of Life の遊歩道を歩いてみた、希少な野生生物がいました に移動します
植民地時代の1897年に出来上がったのが連邦事務局だったスルタン・アブドゥル・サマド・ビル。そこから広がる広場が1957年に独立宣言がなされたムルデカ(独立)広場。
アイラブKLの背後の建物がKLギャラリー。巨大KL模型や古写真などの展示物があり無料だが、この日はなぜか閉まっていた。
洪水写真の解説に漢字で吉隆坡とあるがクアラルンプールの漢字名。でも読みはなぜかジーロンポ(Jílóngpō)。マレーシアは漢字で馬来西亜、これは納得です。
お昼ご飯はナシ・チャンプル
お昼ご飯はどうしようか。トラタロウがよく行く店・屋台だとローカル度が高すぎてひかれる可能性があるので、SOGOのフードコートが無難かな。
ただマレーシア料理も食べてもらいたいのでナシ・チャンプルの店にしました。ナシ(ご飯)+チャンプル(混ぜる)という意味ですが、お皿にご飯を盛ってもらったら、バットに並べられているオカズを自分で選んでよそいます。
場所・店によりますが、肉・魚系はひとすくい¥150、野菜系は¥50くらい。1人前¥500くらいで食べられますし、色々なオカズを試せるのが良いところ。
ただ予想もしていなかった反応が「辛かった」というもの。トラタロウは完全にマレー飯に適応しており、マレー料理が辛いなんて認識はゼロ。せいぜいピリカラの感覚で、辛味調味料を追加するぐらいですが、慣れないひとにはかなり辛かったみたい。
参加者の「辛さ」に対する嗜好・耐性を確認してから店・料理を選ぶのが良いですね。でも南インド、スリランカ、タイ、メキシコなどに比べればマレーシア料理の辛さ度は全然低いです。えっ、基準は日本にしろ?ごもっともです。
ナシ・チャンプルとマレーシアの料理についてはこちらをどうぞ
世界のB級グルメ/06 ナシ・チャンプル in マレーシア に移動します
➂ヒンドゥー教の聖地バトゥ・ケーヴスです
KLの北10Kmほどに位置するバトゥ・ケーヴスに行きます。KTM(マレーシア国鉄)で30分ほどだが、1時間に1本しか便がない。
これでいいのかKTM?
駅員にバトゥ・ケーヴスは2番ホームと言われました。でも中央駅KLセントラルから見て下り路線であるバトゥ・ケーヴス行きの表示は1番線に出ている。待っていると下りの特急も1番線を通過したので、ここで待ちます。たぶん聞き間違えたのかな?
ところがバトゥ・ケーヴス行きの下り普通列車が、上り路線である2番ホームに入ってきました。すぐに移動して乗れましたが???です。
KTMの線路は上り下り区別ないの? ヘタしたら正面衝突しない? いかに運行本数が少なくても危なくない? 鉄道知識に乏しいトラタロウですが突っ込みたくなります。
ちなみに帰りの上り列車は同駅の2番ホームを通過しました。
バトゥ・ケーヴスはヒンドゥー教のムルガン神を祀る寺院ですが、長い階段を登った山中にある鍾乳洞の中に寺院があります。
都市景観観光が中心のKL観光スポットの中で一番観光地っぽいかも。
毎年〇月前後に開催されるヒンドゥー教の奇祭タイプーサムの舞台でもあります。
2023ヒンドゥー教の奇祭タイプーサムに行ってみた②苦行・参拝編 に移動します
④隠れた名所がクアラルンプール駅周辺
KTMで市内に戻りますが、クアラルンプール駅で降りてみました。現在KLの中心駅は2001年にできたKLセントラル駅ですが、以前はクアラルンプール駅が中心駅。交通の要衝ではなくなりましたが、植民地時代からの中心地だったので、周囲に重厚な建築物が残っています。
クアラルンプール駅と周辺の建物は旅行ガイドブックにも載っているか怪しいぐらいですが、一見の価値あり。
チャイナタウンから徒歩10分で、近くに国立モスクや国立博物館もあります。
パサール・スニ駅に行き、GOKLでブキビンタンに戻り、18:00くらいにホテル着。
お疲れ様でした。
実質8時間半ほどの行程でしたが、チャイナタウンを始め歩いて見て回る観光地が多かったので、歩きなれてないとちょっとハードかも。万歩計で2万歩だったとか。
ちなみに飲食代を除く経費はKTM運賃・往復5.3リンギット(¥160)のみ。 入場料のかかる観光施設はゼロというお財布に優しい企画でした。
※ ①~④全部はきつい場合は➂バトゥ・ケーヴスを省略するのが一番簡単。でもKLを代表する観光地なので行かないのももったいない。お客さんの体力・要望と相談です。
※④はMUSTとまでは言えないので省略もあり。その場合はKTMでバトゥ・ケーヴス→KLセントラル→モノレールでブキビンタンが効率の良い移動ルートです。
※①~➂にKLCCを入れれば1日でMUSTコース完成。この場合KLCCの商業施設が10:00開店ですので、最初にチャイナタウン→パサール・スニ駅からケラナジャヤ線でKCCC、見学後またケラナジャヤ線でマスジッドジャメ駅に行き②コースに入るのが良いかな。
2日目はガイドブックには名前は載っているが、行く人はすくないローカル・コースをいきます。MUST観光地であるKLCCにも行きますが、行き方がローカルです。
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