8/31にマレーシアの独立記念日であるナショナルデイが祝われました。そして9/16は第二次建国記念日ともいえるマレーシアデイのお祝いです。
1957年の独立時はマレー半島の11州のみでしたが、1963年 9/16 にボルネオ島のサバ州、サラワク州そしてシンガポール (1965年に分離・独立します)が加わって現在のマレーシアの原型ができます。これを祝うのがマレーシアデイですが、正式に祝日になったのは2010年と新しい祝日です。マレー系市民を中心に祝賀イベントが開催されたので行ってみました。
ケレタピ・サロンに行ってみた
マレーシアデイにどんなイベントが開催されるかとネットを見ていたら KERETAPI SARONG と言うイベントが紹介されていました。 KERETAPI はマレー語で「列車」、SARONG は東南アジアから南アジアにかけて着用されている腰巻状の民族衣装サロンです。
ケレタピ・サロンとは民族衣装を着て指定された駅に集まりお祝い開始、その後「秘密の場所」に鉄道で行こうという企画のようです。今年は7つの駅が集合場所に指定されていますが、そのひとつKLセントラル駅に行ってみました。
マレーシアの国鉄KTMのKはKeretapiの頭文字です。Keretapi=Kereta(車)+ Api (火)=(火車=列車・鉄道)+Tanah(祖国)+ Melayu(マレー)の頭文字でKTMなのです。
列車を「火車」と呼ぶのは、石炭火力で走っていた蒸気機関車時代にできた言葉だからでしょう。ちなみに中国語でも列車は「火車」です。
会場に着くと様々な民族衣装に身を包んだ人達がいました。バジュラヤ(ハリラヤの時の正装)の人が多いですが、見慣れぬ独特の衣装・帽子を着用の人もいる。少数民族の衣装かな?
マレーシアの主要民族はマレー系、華人系、インド系ですが古くから住んでいた少数民族も100近くいるそうです。マレー半島部では18部族がオラン・アスリ(本来の住人の意)と呼ばれていますし、サバ州では州内人口の3割はカダザン族と呼ばれる人達。
これらの少数民族の衣装が登場するとバラエティ豊かになりますね。
※ 動画は環境によっては読み込みに時間がかかります
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まだ歌や踊りが続くようですが、混まないうちに「秘密の場所」に移動しました。「秘密の場所」はメルデカ広場です。ケレタピ・サロンも7回目となり「秘密の場所」も「公然の秘密」となっていますね。メルデカ広場では数日前から交通封鎖、テントが張られ準備が進んでいました。
メルデカ広場は大にぎわい
まだ10時ぐらいなのにメルデカ広場は大にぎわい。かなりの人が正装や民族衣装でオシャレをしています。参加者のほとんどはマレー系かオラン・アスリ系で、華人やインド人はごくごく少数。
見慣れない民族衣装を着てたり、ヒジャーブ(イスラム教の服装規定)でない服装の女性がオラン・アスリ系の人かな? けっこうクリスチャンが多いそうですので。
続々と到着のケレタピ・サロン参加者
LRTマスジッド駅方面から列車に乗ってきたケレタピ・サロン参加者が続々とやって来ました。川の流れのように途切れません。
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フィールド内も大にぎわいです
ムルデカ広場のフィールド内は普段は何もありませんが、今日はテントが張られ、仕切られ色々な競技が開催されていました。
綱引きやっていました。愛好団体の親睦試合かと思ったら賞金も出る国際大会でガチの勝負。負けたのかインド女子選手泣いていました。綱引きは英語で Tug of War 。タグボートのタグですね。
昼過ぎに人出は最高潮の雰囲気ですが、暑くなってきたので退散します。ここでの催しは明日も続くとか。今回もマレー系市民の「ノリ」の良さを感じました。
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