中秋節は古代中国に始まり、唐・宋代に一般化した行事です。現在では春節と共に重要な年中行事のひとつで、中国や韓国では連休になりシルバーウイーク的な位置づけ。
日本も「中秋の名月」という言葉が残り「お月見」という行事がありましたが、今では年中行事として行う地域は少ないようです。マレーシアでは祝日ではありませんが、華人系住民には家族団らんを楽しむ行事として続いています。
始まりはいつも看板から
8月末華人系住民の多い地域のイオンに行ったらこんな看板が。販売品は直接中秋節に関係するのか分からないが、中秋節の到来を告げます。
華人系住民の多いタマン・ムティアラの製菓材料店。壁一面に中秋節のお菓子・月餅関連の写真が貼られていた。月餅専用の箱や型もあり自作する家もあるようです。
スンガイ・ワンの中秋節デコです
春節の時は各モールが競って「春節デコ」を展示していましたが、「中秋節デコ」はあまりありませんでした。ブキビンタンにある小さい店の集合モール Sungei Wang は割と早くから中秋節の飾りを出しています。
漢字表記として「金河広場」となっています。 Sungei はマレー語で「川」、Wang は調べてみたら「お金」なので「金河広場」なの? 「お金が川のように流れる」モールというイメージなの?
とにかく月餅です
中秋節は家族団らんの日。みんなで集まって食べるのは中国伝統の焼き菓子・月餅。ちなみに「餅」は中国語では小麦粉製品を意味します。パンは中国語で面包ですが「西餅」や「洋餅」という表記もパン屋では見かけます。
中秋節デコはあまりみませんでしたが、月餅はいたる所で売られています。アラブ系スーパーにすらありました。
無限のバリエーションが月餅の強み。広州風、北京風、蘇州風など地方ごとのバリエあありますが、中身もアン、蓮の実などの伝統的な物の他にチャーシュー、チョコ、抹茶、チーズ、シーフードなど何でもありだな。
近年は餅やアイス仕立てなど焼かない系月餅も人気とか。
月餅をひとつ買ってみました。オーソドックスなタイプで1ヶ16.8リンギット(¥520)ほどの物。物価に比べると高い感じですが、月餅の価格としてはまだ安い方。
味はいかに? 予想通り「中国味」でした。実は中国文化圏の月餅はあまり好みではありません。なぜなら八角系のスパイスや香料が使われており、料理ならともかく菓子には違和感ありまくり。初の中国旅行で食べた月餅にはがっかりでした。
好みの問題ですが、海外の月餅はちと苦手。日本のヤマザキの「特選月餅」(コンビニで百数十円です)がよけいな味がついてなくて一番好きかな。
餅やアイス仕立てなら美味しそうですが、それはもはや月餅の形をした別な菓子では?
伝統的な焼き月餅の美味しいのはないかな。
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