今年も春節の時期です。旧暦に基づくお正月ですが日本は新暦(西暦)に合わせてしまいました。でも中国、韓国、ベトナム、東南アジア諸国などは旧暦で行い、今年は2月10日が始まりとなります。
クアラルンプールでは各ショッピングモールが、1ヶ月ぐらい前から春節デコレーションを展示して、お祭り気分を盛り上げています。KL中心部の主要なモールの作品を見に行ってみました。
春節デコレーションは力が入ります
クアラルンプールでの楽しみのひとつが、年中行事ごとに行われるデコレーションを見ること。すべての行事・モールで作られるわけではありませんが春節、ハリラヤ、ディパバリ、クリスマスなどは盛大に行われます。
特に春節は華人系マレーシア人が一番経済的に余裕があり、その購買意欲を刺激するためか盛んです。この期間に訪れる中国・シンガポールからの観光客需要も見込めますね。
ただ、マレー系が客層のほとんどのを占めるSOGOなどではシンプルでした。
KL中心部のモールを巡ります
① サンウェイ・ヴェロシティ
客層が華人系(中国系)が多いことと・大き目の吹き抜け展示場があることから期待してました。吹き抜け上部を使い、天に乱舞するドラゴンを表現した力作です。
② クウィル・モール
ここも吹き抜け展示場なのですが上からつるす構造にはなってないのかな。ドラゴン、中国情緒、中華ライオンを下に配置して無難にまとめてきました。
➂ メガモール
イオンも入っている大規模モールで、いつ来てもにぎやかです。中央部のセンターコートに展示場を設けています。ここはドラゴン抜きで攻めてきました。
メガモール春節デコのモチーフは「柿」。たわわに実る柿と干柿を作る農家を再現。なぜ柿かというと、中国語「柿子」(Shizi)と商売繁盛を意味する言葉が同音だとか。
また春節の干柿は幸運と繁栄をもたらす、という解説がありました。
④ スンガイワン
ブキビンタン中心部に位置する若者向けモール。ブランド店はほとんどありませんが、小さな店舗が沢山入っています。展示ホールは小さいのですが、ドラゴンの上体を垂直に起こすことで狭いスペースを有効に使っていました。
⑤ スリアKLCC
KLの象徴であるペトロナス・ツインタワーの下に広がる巨大モール。吹き抜けの屋内展示とKLCC公園に面した広場の屋外展示、2本立てで展開します。
屋内展示は中国情緒、20世紀中頃の中国の街を再現していました。
吹き抜けの展示場だがドラゴンの姿は一切なし。外に出ると…いました
ドラゴンが追っているように見える珠は龍珠と呼ばれる龍の魂であり、龍の力の象徴です。太陽を形どることもあります。漫画『ドラゴンボール』とはこれのこと。
⑥ ニューセントラル
KLセントラル駅に隣接するモール。クリスマス・デコで使われていた蒸気機関車がまた使われていたが、常時置いてあるのかな?
⑦ ベルジャヤ・タイムズスクエア
ブキビンタンの一角を占める大型モール。ラクダ、ゾウなど実物大の生物模型を出していたがドラゴンはそんなに大きくありませんでした。
中央舞台はミニコンサートにの使われるみたい。周辺には動物・泉水・東屋・太鼓などを配置して撮影スポットです。
⑧ ファーレンハイト88
ファーレンハイトは多くの国で使われる温度単位・摂氏(センテグレイド)とは別の温度単位で華氏と表現されます。華氏88度は摂氏31.1度ですが何か意味があるのかな?
ちなみにどちらも考案した人の名前です。
⑨ ガーデンズモール
メガモール隣の高級志向モールでイセタンも入っています。展示場が細長いので大物は作りにくいため中国情緒で攻めてきました。小さな店や部屋を再現し撮影スポット多数。
⑩ ららぽーと
日系のモールですが春節デコはどうするのかな? この時期に初めて行ってみましたが、そこそこの展示ですね。
⑪ サンウェイ・プトラモール
KL最初の大型モールらしいが、設計が昔なので展示場が小さいのが難です。斬新なドラゴンが天に舞っていました。
⑫ パビリオン・ブキビンタン
スリアKLCCと並ぶKL中心部を代表するモール。大きな吹き抜けを使った春節デコには定評があります。
吹き抜けの空間にドラゴンを飛ばす演出はいくつかありましたが、ここのが一番迫力あり。さすがパビリオンという感じです。今季みたなかで一等賞です。
今年の春節は2月10日から。当分の間春節デコレーションは飾られているので、気になる展示があったら出かけてみたはいかがでしょうか。
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