ラマダン(イスラム暦9月)に行われた断食が終わるとマレーシアのイスラム教徒にとって最大の祝日となるハリラヤ・プアサに突入です。ハリラヤ期間の習慣のひとつが、友人・知人・隣人を自宅に招いて飲食でもてなすオープンハウス。個人で行なう事ですが政治家などが主催することもあるとか。その現場に遭遇したので行ってみました。
とある早朝、日課のウォーキングで今まで足を踏み入れたことがなかったカンポン・バルの奥まで行ってみました。そこはKL中心部には珍しい一戸建てが多い、マレー系の人達が住む所。
帰りにカンポン・バルの入り口付近にパーティ会場が設営され、看板が出ているのに気づきます。看板には正装した男性の写真とマレー語オンリーの文。当然読めないのですが、中央のAidilfitri (アイデルフィトリ)は断食明け祝日のアラビア語の表現であることは知っています。そして背後にパーティ会場となるとあれかな?
写真を撮って自宅で看板の文字を検索してみると、Jemputan (招待)Majlis (パーティ)Rumah (家)Terbuka (開く)という文字列。マレー語は装飾が後にくるということを意識して文章化すると「オープンハウスのパーティにご招待」という感じ。
写真の男性は Jhari Abdul Ghari というティティワンサ選出の大臣経験もある国会議員。これは間違いなく政治家主催のオープンハウスですね。そして開催は 5/7の12:00~16:00、今日ですよ。これは行ってみるしかありません。
12:00過ぎに行ってみるとパーティ会場周辺は大混雑。車やバイクがあちらこちらに違法駐車どころか無法駐車。まだ始まったばかりだというのに、大勢の住民がつめかけていました。
政治家のオープンハウスはさすがに自宅では不可能。このようにパーティ会場を設営して行われますが、だれでも参加可能とか。でも行ってみると参加者はマレー系がほとんど、インド系ちょびっと、華人系限りなくゼロ(1人しか見かけなかった)、外国人はトラタロウ達だけ? ちなみに入り口でチェックとかもありませんでした。
会場には各種飲食物の屋台が並び、無料のそれを自由にもらっていただきます。どんな屋台があるか一回りしてみます。
マレーシアでおすすめの食べ物ロティ・チャナイについては
世界のB級グルメ/07 ロティチャナイ in マレーシア をご覧ください
生地を紙の様に薄くのばして焼くのが特徴。のばす様子を動画でご覧ください。
ご飯物、麺類、粉物、肉類、魚加工品、フルーツ、デザートなど一通りそろっていました。人気があるのがやはりタンパク質系で、羊丸焼き、サテ、オタオタは長蛇の列。
特に羊丸焼きは、有ると無いとではパーティの格が違うような存在で大人気でした。ネットにも羊丸焼き出張サービスの案内がよく出ています。これもマレーシアあるあるかな?
難点は参加者に対しテーブル・椅子は少なく立ち食いしかできません。テーブル席の前ではコンサートも開催中。
ステージでは演歌のようなマレー語歌謡のコンサート、ローカルな雰囲気がいいですね。
コンサートの様子、短いですが動画をお楽しみください
では、そろそろ我らもご馳走になりましょう。
なんで政治家がオープンハウスをやるのか? 単純に人気とりみたいです。日本じゃ贈賄になりそうですが、そこはマレーシアのおおらかなところ?
選挙権も無いのに、税金もたいして払ってないのに楽しませていただいたトラタロウ一行でした。おまけに持ち帰れそうな物はいただいて帰り、夕食代も浮いてしまう。
しまった「お持ちかえり食品の写真」だけ持ってくるの忘れた。実は今一時帰国中で、このコンテンツも日本で作っています。
とりあえず公開して、マレーシアに帰ったら追加しよう。
一時帰国から帰って来ました。これがオープンハウスでお持ち帰りした品です。
左端から時計回りにキャラメルポップコーン、水、サテ(2カップ)、焼きそば、もち米、揚げ菓子、オタオタ(3本)、ナシ・レマ(2ヶ)です。
なかなか充実した夕食でした。
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