ラマダン(断食月)も半ばを過ぎまして、断食明けの大祭ハリラヤ・プアサに向けてお祭り気分も盛り上がってきます。この時期各地で開かれるのがラマダンバザール。昼間は飲食禁止のムスリムですが、日没後の解禁に向けて飲食物を売る屋台街が設けられます。
クアラルンプール中心部でも開かれますが、特に大規模なカンポンバルのラマダンバザールで美味しそうな物を買ってみました。
カンポンバルはどんな所かな?

KLCC(クアラルンプール・シティセンター)に隣接するカンポンバルは直訳すると「新しい村」。その昔農業用地として開発されましたが、現在ではマレー系住民の居住区となっています。
販売・譲渡にいろいろな制限があるため、高層ビル・マンションの多いKL中心部としては珍しく、一戸建てが多い緑あふれる場所。マイナーだけど飲食店街があり観光地でもあります。

カンポンバルはトラタロウのウォーキングコースのひとつですが、樹木が茂り高床式の民家が並ぶ有り様は本当にどこかの村みたい。それでいて顔をあげるとKLCCの高層ビルやペトロナス・ツインタワーが間近に見えるのです。
このギャップが魅力ですが、ほぼムスリムのマレー系住民が多いため、イスラム教の諸行事にも触れられる場所。
※ 2024 ハリラヤ・ハジ(犠牲祭)を見てみた に移動します
未明にカンポンバル・モスクのあたりをウォーキングしていたらラマダンバザールの看板ゲートが建ち、売店のテントが並んでいました。歩きながら売店テントを数えてみたら100を越えています。
昨年はTTDIのラマダンバザールにいきましたが、カンポンバルとチョーキットという2大マレー系地区の間で開催されるラマダンバザールは KL最大級かも。2年ぶりにここに行きましょう。


※ 2024 TTDI のラマダンバザールに行ってみた もご覧ください
※ 2023ラマダン・バザールに行ってみた①カンポン・バル編 もあります

カンポンバル・ラマダンバザールはチョーキット市場とカンポンバルを結ぶ Jalan Raja Alang で開催されます。交通機関期間での行き方はモノレール・チョーキット駅下車徒歩10分でチョーキット市場からアクセス、またはクラナ・ジャヤ線カンポンバル駅下車徒歩10分でカンポンバル飲食店街からアクセス。車ならチョーキット飲食店街西側入り口(ゲートの南側)に駐車場あり。
いずれもマスジッド・カンポンバル(モスク)がランドマークになります。

モスク(mosque)は英語の表現で、アラビア語ではマスジッド(masjid)になります。
ちなみにここは礼拝所ですが、キリスト教会のような「聖なる場所」というニュアンスはありません。


カンポンバル・モスクのアザーン
イスラム教はマレーシア人の65%が信奉する教えであり国教(国民が強制される訳ではない)です。マレーシア国旗にあしらわれる三日月と星はイスラム教のシンボル。
旅行者がイスラム教国に来たなと感じるのが、「アザーン」を聞いた時ではないでしょうか。アザーンは1日5回の礼拝の前に唱えられ言葉で、礼拝への参加を呼び掛けます。アラビア語なので意味は不明ですが、その独特のリズムがイスラムチックですね。
何回か「アッラーフアクバル」(アッラーは偉大なり)というフレーズが唱えられますが、知っていると聞き取れるのでトライしてみて下さい。
トラタロウが早朝のウォーキングで6時ごろカンポンバル・モスクのあたりを通るとアザーンが聞こえますが、ここのアザーンはなかなか上手です。アザーンは各モスクの信徒から選ばれたムアッジンと呼ばれる名誉の人が唱えます。アザーン詠唱コンクールがあるそうですが、ここのムアッジンは上位にいけるのでは、と思っています。
※ アザーンについてはこちらの記事に詳しい
イスラムの街に響く「アザーン」とは?文言や流れる時間、回数などまとめて紹介 に移動します
ラマダンバザールをさまよいます

Jalan Raja Alang のカンポンバル側にはオレンジの看板ゲートとテント。市の紋章があるのでKL市の運営みたいです。トゥアンク・アブドゥル・ラーマンとブキビンタンのラマダンバザールも同じテントだったので市内のラマダンバザールはみんな市の管理・運営なのでしょう。
※ トゥアンク・アブドゥル・ラーマンのラマダンバザールの様子はこちら
2025 TAR ラマダン・バザールに行ってみた に移動します


モスク(マスジッド)にはミナレットと呼ばれる尖塔があります。昔はこの塔のうえでアザーンを唱えました(今はマイクです)。国によっては塔の数がモスクの格式を表わしたりします。
ミナレット最多のモスクは聖地メッカのハラム・モスクで13本とか。


大きな夜市だとパスタ類の店も1軒はある感じで、イタリアンも市民権を得てきたか。ぜひKLにサイゼリヤが来てほしい。辛味チキンならイスラム教徒にもうけるはず。シンガポールにはかなりの店舗があるのにKLにはなぜ無いの?


ディムサム(点心)は飲茶(ヤムチャ)で供される小皿料理だが、ここのそれはほとんど練り物だけです。こればかりは華人の店に行くべきだ。


ラマダンバザールには珍しくドリアンがある。でもこれは隣のチョーキット市場関連の店ですね。
高級品種猫山王が1パック(¥1200)くらい。


最近カピバラのぬいぐるみが売られていたり、持っている子供を見かけます。マレーシアでカピバラブームなのか? 昨年のニュースですが、KLの国立動物園のカピバラ・コーナーに猫が住み着き話題になりました。ちなみにカピバラは世界最大のネズミです。


ムルタバは薄く伸ばした小麦粉生地に具を包んで鉄板で焼いた物。中東~東南アジアにかけて普及しているが北インド発祥みたい。でもイスラム王朝であるデリースルタン朝支配下で生まれたのでイスラミックな味覚かな。


断食明けの祭りハリラヤ・プアサの時に食べる伝統食のひとつが竹筒飯のレマン。竹筒にバナナの葉をセットし、ココナッツミルクで仕込んだ米を入れ、火で焙って炊き上げます。
ただこの画像の竹筒は焙った感じがしない、蒸してもできるの?


ヤギのミルクは牛乳より栄養価や消化の点で良いらしく、マレーシアでは珍重されます。昔は日本でもヤギミルクが普通にあったみたい。『サザエさん』のネタになってました。
たしかこんな内容
1コマ目…ヤギミルクの集金にきた農家の娘にサザエさんが「昨日のミルクは薄かった」と強い調子で言ってしまいます。
2コマ目…農家の娘は気分を害して帰ります。
3コマ目…反省したサザエさんは、ビンを返しに行くワカメちゃんに「あやまっておいて」と頼みます。
4コマ目はどんなシーンになるでしょうか? 答えは最後に書いておきます。


そろそろ雨季も終わりと言われていますが、夕方はスコールが多いです。今日の天気予報を見ても夕方は雷雨マーク。ところがこれがあまり当てになりません。曇り空でしたが幸い予報が良い方にはずれスコールは来ていないので、今のうちに撤収します。
こんな物を買いました

ロティジョン
ロティはインド系の言葉で、マレーシアではパン類全般を指します。
鉄板に卵液を流しメインの具を散らします。柔らかく細長いパンを2つに切った物を卵の上にのせて焼き上げ、野菜やソースをかけて仕上げます。かなりジャンクな味ですが、癖になりそう。
YouTubeで調理動画をよく見ます。

焼鳥
マレーシアで焼鳥といえば串焼きチキンをピーナッツ・ソースでいただくサテが有名ですが、日本のそれとはまったく異なるもの。
でもこれは赤い色合いで、辛めのタレで味付けされており、サテより焼鳥に近い。部位はいろいろ選べます。
ラマダンバザール以外ではあまり見た記憶がありません。

TAKOYAKI
1993年、SOGOにたこ焼き屋がありました。それから30年、あちらこちらに広まっています。タコは高いためか、それ以外の具が工夫され、タコ無したこ焼きがスタンダード。
一応カツオブシ、青のり(ぽいもの)、マヨネーズをかけてくれますが、日本のたこ焼きとは微妙に違いますね。でもTAKOYAKIは一番知られている日本語かも。

プゥトゥ・バンブー
米粉とヤシ砂糖を小さい竹筒に入れ、小さい穴があいた専用蒸し器で蒸しあげます。仕上げに削ったココナッツをかけていただく素朴な伝統菓子。パンダンで緑色の物もあります。
そんなに美味しいという訳ではないが、作っている様子が興味深くて買ってしまう。

アコック
初めて見ましたが、東海岸クランタン州・トレンガヌ州などの伝統菓子。
小麦粉、砂糖、ココナッツミルクなどで作ったゆるい生地をたい焼き器のような物で焼き上げます。パンダン入りもあり。
生地がゆるいので焼いてもフニャフニャの感じですが、それが良い。

全部で29リンギッ(¥986)
※1リンギッ=¥34で計算
ラマダンバザールの売り物は、普通の夜市の時よりも少し高いような気がしますが、お祭りですのでしょうがないね。
※ 4コマ目…ワカメちゃんはヤギにあやまりました。ワカメちゃんカワイイですね。
KL市内でも時々ヤギに遭遇します。

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