クアラルンプールでリタイア生活を始めた旅行ブロガーのトラタロウです。
リタイア生活のつれづれに料理もしていますが、オーブンがあると調理法の幅が広がるので、マレーシアのオーブンを買いました。すると日本のオーブンにはついていないロティサリーという機能があったので使ってみます。
近所のスーパーでオーブンを買う
日本では電子レンジとオーブンが組み合わさったオーブンレンジが主流ですね。マレーシアにもありますがお高い!住んでいるスタジオは家具付きで電子レンジはあるので、オーブンレンジにこだわる必要はない。オーブン機能のみを求めました。
調理道具は船便で送られてくる荷物の中なので、オーブン購入は荷物到着後。SOGOやイオンなどで下見をすると庫内容量30L前後なら300~400リンギット(¥9000~¥12000)ぐらいであります。このへんが相場かな…と思っていたら。
近所の大規模スーパーの家電売り場にいってみたらオーブンが多々ありまして、その中のひとつが169リンギット(約¥5000)と大安売り。ウソかマコトか元値は399リンギットと表示されているので、半値どころか6割引き。
もちろん「安かろう悪かろう」ではしょうがないので、外箱に記載されていた機能を読むと熱源上下にコンベクション機能もしっかりある模様。コンベクションはファンで熱を対流させて熱風で調理するオーブンの大事な機能。これが無いとただのオーブントースターかグリルです。
※ トラタロウが日本で十数年愛用していたオーブンは、ある時コンベクションのファンが壊れました。加熱はできるのですが、熱ムラがひどくて使えないヤツになり、惜しまれつつも引退となりました。
もちろん高い商品の方が安心感はあるのですが、収入の無いリタイアの身でゼイタクは望めず、一晩悩んだ末に大安売りオーブンを購入です。Morganという聞いたことの無い(というか日欧米のメーカーしか知りません)ブランドでしたが、家電売り場には炊飯器やらなんやらMorgan製品が多いのでそれなりに評価の高いメーカーなのかな。
※ 調べてみたらMorganは1923年ペナンで創業されたDKSHという企業のブランド。マレーシアでは知られた老舗みたい。やはり長く続いた企業の方が技術・ノウハウの蓄積があって信頼性がありますよね。廉価品から業務用まで幅広く製造しているようです。
※ Morgan のHP に移動します
鶏手羽があったので醤油ベースの調味液を作ってしばらく漬けたあと、熱源上下コンベクションのオーブン基本機能で焼いてみた。25分ほどで取り出し食べてみたら、美味い!揚げたり煮たりした鶏肉も良いが、オーブンで焼いたものはうま味が凝縮されたようで一段と美味。
マレーシアのオーブンは、日本のそれなら内臓されている熱源がむき出しだったり、全面のガラスが断熱仕様でなく、すごく熱くなって危険だったり、トレイホルダーのホールド感が低かったり、と多少の違和感・難点はあるがオーブンとしては悪くないかも。
ROTISSERIE(ロティサリー)って何?
マレーシアのありがたい所が、英語が広く使われていること。事実上各民族の共通語になっているので、オーブンの解説書も英語です。マレー語では手も足もでません。
「機能と特徴」という項目に見慣れぬ単語を発見。「ROTISSERIE SPIT」とは何だ。SPITは聞いた覚えがあるので辞書を引くと「つばを吐く」とあるが、これは絶対ちがう。別の意味として「焼き串」とある。ROTISSERIEを引くと「電動回転串のついた肉焼き機」とあって納得。
これはあれですね、エジプトやチュニジアで食べた鶏の丸焼きを作る機能。丸ごとの鶏に串を刺し、串を回転させながら丸焼きにするやつ。¥500ぐらいで鶏一羽食べられるのでお得でした。
調べてみたら日本でも輸入品を中心にロティサリー・グリルが売られているようですが、物によってはなかなかのお値段。それがマレーシアでは¥5000のオーブンで標準装備。マレーシアのオーブンなかなかやるな。
※ ロティサリーグリルのおすすめを紹介するサイト に移動します
ロティサリーチキン(鶏回転丸焼き)を作ってみた
さっそくロティサリーチキンを作ってみたいと思います。日本なら丸鶏の入手が困難and高い。かつて鶏の丸揚げを作ろうと肉屋に取り寄せしてもらったことがありますが、けっこう高かった。
しかし、ここマレーシアはチキン天国。市場でもスーパーでも丸鶏が売られていますので、買ってきました。
安い鶏の謎
スーパーで試作のため一番安い丸鶏を探したら、1羽10.99リンギット(¥330)とすごく安い。重さも1.5kgありました。
最近の物価だと¥400/kgくらいはする。1.5kgなら¥600くらいで不思議はないのに半額だ。おまけに計り売りではないのが気にかかる。
あとで袋を見ると「LAYER CHICKEN」(層のニワトリ?)と表示があった。辞書を引いてみると「LAYER」には「卵を産むニワトリ」という意味がある。これ卵用の鶏の産卵能力が落ちたヤツの再利用なのか?味も落ちているのかもしれないが、味は後述する理由により、よく分からなかった。
タレに漬け込んだ丸鶏をのロティサリーの金属串に刺し、串の左右から可動するフォークのような部品を使って丸鶏を固定しました。ところが、それだけでは手羽やモモの部分がずれて、オーブン上部のヒーターにあたる可能性があるのでさらに固定が必要です。爪楊枝では皮・肉にうまく刺さらないため、焼き鳥用の竹串が有効。
きれいに焼き色がついた丸鶏を切り分けかじりつきます、お味のほどは?
トラタロウ「ちょいと固い?」、同居人「ゴムみたいに固い」。
だいぶ焼きすぎました。初めてで焼き時間が分からなかったので、鶏の丸焼きレシピを色々調べたら90分から120分。でもこれは、トレイに置いた丸鶏を想定した焼き時間。
ロティサリーの場合は全体をあぶることができるので、焼き時間はもっと短くてよさそう。固いロティサリーチキンもすべていただきましたが、次回は焼き時間40分~50分でいいかな。
ただ、固かったのは焼き時間だけではないかも。使ったチキンが若鶏じゃなくて、さんざん卵を産んでくたびれた LAYER CHICKEN だったことも関係しそう。次回はこれを使うべきか?
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