ヒンドゥー教のお祭りタイプーサムの2023年の開催日は2/5(日)。昨日会場のバトゥ・ケーヴスに行ったが、あまりお祭りの雰囲気ではありませんでした。本祭の今日は盛り上がるだろうと連続で行ってきましたが、すごかった!
100万人のインド人がお参りする日
昨日は普段よりお参りの人が多いな、くらいの感想でしたが本祭の今日はものすごい数の人。KTM(マレー鉄道)で来ましたが、昨日は座れないけど余裕のある車内。今朝は超満員です。
参道に入っても昨日の数倍の人混み。3日間で100万人の人出が予想されていますが、やはり今日が一番多い。ちなみに外国人の観光客もチラホラみますが、ほとんどはインド人(マレーシア以外から来たヒンドゥー教徒も含む)の参拝者です。
祭りの華はカバディ(神輿)の行列
洞窟寺院に続く参道・階段を埋め尽くすのがカバディ(Kavadi)の行列でカバディ・アータム(重荷のダンス)と呼ばれます。カバディはムルガン神に救いを求め参拝する時の供物とされ、ヒンドゥー教の神話に起源を持つ習慣です。
ムルガン神の乗物である孔雀の羽根で装飾がほどこされたそれは、なるべく軽量に作られているのでしょうが階段を登って寺院に運ぶのは重労働であり、周りに介添人がついてサポートしていました。
これを担ぐ参拝者は48日前から菜食などの掟に従い、直前には断食まで入るそうです。日本語の紹介では神輿と意訳されますが、中にご神体があるのかは知りません。カバディで検索するとインド発祥のスポーツが出てきちゃいますが、これは英語だとKabaddiです。
※ 短いですが動画をお楽しみください
苦行者も大勢いました
タイプーサムが奇祭と呼ばれるとのは、参拝者の一部がわが身を痛めつける苦行を行いながらお参りをするためです。体に針を刺す、頬や舌に鉄棒を貫通させる、などの苦行ですが、インドではいきすぎて祭りが禁止されているほどです。
苦行だけを奇行として取り上げる気はありませんが、これもヒンドゥー教やインド人の文化的行いなので紹介します。苦手な人は閲覧注意ください。
お年寄り参拝者が背中に刺したフックから延びるロープで山車を曳く。でも介添え人があまり負担にならないように調整をしています。山車を押して補助する人もいました。
一見無茶な苦行のようでも、体へのダメージが少ないように計算されています。また、介添人が複数ついていろいろ配慮していました。
それでも痛いよね。信仰のなせる業としか言えません。
トランス状態になって痛みも感じなくなる苦行者もいるらしいが、全員ではないですよね。
でも苦行者は誇らしげに行っていますし、周りも苦行者に敬意の念を抱いているようでした。
尊師とお参り
カバディがやってくる方向へ行ってみると、陸橋を越えた川のちかくで信者の方々が参拝の準備をしていました。その一団のなかに周囲から格別の敬意を捧げられる男性がいます。
この方を(仮称)尊師とお呼びし、参拝の準備・行列を拝見しました。ちなみに画像の解説はトラタロウの感想ですので、宗教的に正しいとは限りません。
※ 短いですが動画をお楽しみください
※ 短いですが動画をお楽しみください
階段前は超渋滞。参拝階段も午前中よりも過密状態です。これ以上尊師ご一行と共に行くのは困難と判断して別れました。でも次回は本祭の参拝者と共に階段を登りたい気持ちになります。
コメント