多民族国家マレーシアですが華人(中国系)の割合は23%ほど。しかし経済を握る華人系マレーシア人は都市部に多いため、クアラルンプール市内では人口の半分を華人が占める勢い。
あちらこちらにチャイナタウンがありますが、モールの一つ SUNWAY ヴェロシティに行ったら限りなく中国本土に近い華人飲食店街が作られていて驚愕しました。
ヴェロシティモールはどこにあるのかな
マレーシアを代表するコングロマリット(多くの異なる産業を経営する企業体)が SUNWAYグループ。住宅・教育・医療・レジャー産業などを手掛けていますが、目立つのが老舗のプトラモールや古代エジプトをモチーフにしたピラミッドモールなど。
そんな SUNWAY モール群のひとつがチェラス地区北部にあるヴェロシティモールです。
ヴェロシティモールへのアクセスは簡単。MRTカジャン線、LRTアンパン線でMaluri駅下車、またはCochrane駅でもOK。周囲にはMyTownモール、NSKハイパーマーケット、イオンモールがあるお買い物天国ですね。
ヴェロシティモールにはたびたび行っています。各宗教行事・祭りごとに大規模なデコレーションを企画するので、それを見に行くため。それ以外は多くのモールと同じような店舗の連なりで、特筆すべき物は無いかなと思っていました。客層は華人系が多めですが。
モールの北部に南京街(華人街)発見です
先日、今まで行ったことがなかったモールの北側に行ってみると1F(日本式だと2階)の奥に半露天式の回廊が続いているのを発見。
回廊の両側には飲食店が連なりますが、わずかな日韓レストランを除き、すべてが中華料理のそれ。しかも大半が中国にあるような店。南京街と名付けらていました。
中国好きで、渡航歴8回のトラタロウの目から見ても限りなく中国に近い場所で驚愕!
マレーシアの三大民族はマレー系、華人系、インド系ですが宗教・習慣上のタブーがあるため、他の民族の料理店には行かない傾向にあります。特に豚肉を使う華人料理店にマレー系(ほとんどイスラム教徒)は行きません。インド系(ヒンドゥー教徒)も豚肉は基本食べませんし、ヴェジタリアンも多いので行きません。たまに華人系フードコートでインド人を見ますが、キリスト教徒だと思われます。
そうゆう訳でこのレストラン街は、まず来ないマレー系インド系の客は想定していないのでしょう。パサースニ駅近くのチャイナタウンは観光客が多いので英語表示は普通ですが、ここはそれも少ない様子。
いろいろな飲食店がありますが、「火鍋」の店が目立ちます。中国で人気の激辛鍋料理ですね。ちなみにモール開店直後なので客はほとんどいません。
※ なぜ「南京街」なのか? 日本だと中国(または外国)から来たものに「南京」をつけることが昔ありました。南京豆(ピーナッツ)、南京虫(トコジラミ)、またカボチャの別名でもあります。マレーシア華人界でも同じような感覚があるのかな?
ミニ・スーパーには中国食品
飲食店だけでなく小さいながらも中国食品を扱うミニスーパーもありました。
華人も長らくマレーシアに定住し、多くの中華食品がマレーシアで製造・販売されています。でも、この店の食品は中国本土からの輸入品が主体みたい。かつての中国旅行で飲食した物もあって懐かしいですね。
なぜか店の床に猫が寝ていました。この猫も中国直送? そんな訳無いか。
「南京街」と呼ばれるこの店舗街に来ると中国に来た感じになれますよ。
※ コロナも収まったのでまた中国に行きたいな。でも問題がいくつも。
① どんどん現金が使われなくなっている(偽札が多いので)。電子決済が主流になっているが外国人はそれにまだ乗りにくいとか。
② 基準があいまいなスパイ防止法のため外国人旅行者も捕まる可能性あり。
➂ 経済不況で治安は悪化の可能性大。盗難やスパイ防止法を悪用した賄賂の要求なんてありそうですね。
④ まだ日本人のビザ免除は再開されていない。日中政治状況の軋轢に巻き込まれる可能性も。
⑤ 最悪「台湾侵攻」とか始まったらどうする。
⑥ 反日・愛国教育のため日本人だから標的になるリスクが増大。
※ 2024年9月深圳(しんせん)で日本人児童が刺殺される事件発生。中国当局は報道を抑え「世界のどこの国でも起きる事件」とコメントした。
いやいや冗談抜きで行きにくい国になりつつあります。
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