イスラム教国であるマレーシアですが、実はインド系やマレー系住民にはキリスト教徒も多いのです。クリスマスは祝日でお休みになりますが、お買い物シーズンでもあります。クアラルンプールでは1ヶ月以上前から各ショッピングモールが大規模なクリスマス・デコレーションを披露します。KL中心部主要モールのクリスマス・デコレーションを紹介します。
だんだんクリスマスの雰囲気が
イスラム教国のマレーシアですが、人口に占めるムスリムの割合は64%と意外に少ないのです。他は華人中心に仏教19%、インド系のヒンドゥー教6%。意外に多いのがキリスト教徒で9%(日本は1%以下)。
クリスマスも祝日になるし教会やミッション系スクールが多いはずです。
※2022マレーシア統計局の資料参照
2023年のヒンドゥー教のお祭りディパバリは11/12。ディパバリ・セールが終わると各モールは急いでクリスマス・デコレーションの用意。街角やスーパーにもクリスマスの雰囲気が増えてきます。
ジンジャーブレッドって何だ?
映画などに登場するので名前は知ってはいたが、日本ではあまり普及していない英米のクリスマス菓子。その名の通りジンジャー入りのビスケットで、人型(ジンジャーブレッドマン)にしたり、組み合わせて家型にするようです。
マレーシアはイギリスの影響が強いので、クリスマスでは定番みたい。
※ ジンジャーブレッドに関してはこのサイトに詳しいです
ヨーロッパで愛される伝統菓子「ジンジャーブレッド」の話 に移動します
クリスマスは宗教行事なので、ヒンドゥー教の多いインド系の店やイスラム教徒が顧客のマレー系民族衣装店ではクリスマス飾りは使えない模様。代わりに年末年始セールですね。
KL中心部主要モールを巡ってみました
クリスマスはマレーシアでは春節、ハリラヤ・プアサに並ぶセール季節なので、各ショッピング・モールも飾りつけを競います。
① スリア KLCC
ペトロナス・ツインタワーの下に広がるKLを代表する巨大モール。吹き抜けの展示会場だけでなく、KLCC公園に面した広場も利用した大規模デコレーションです。
内部だけではありません。KLCC公園を望む南広場に巨大クリスマスツリーがあります。
ディパバリ飾りを見に行った時には建造中でした。
② ファーレンハイト88
ブキビンタンのパビリオンの向かい。一応飾りましたぐらいの感じ。
➂ メガモール
ミッドバレーのイオンも入っている巨大モール。南側吹き抜け展示場に大きな白亜の建物を設置。多くのデコレーションツリーに囲まれた夢の家です。
④ クウィル
ブキビンタンから北上するジャラン・スルタン・イスマイルのモノレール沿線にあるモール。近くにおしゃれな店が並ぶ The Row があります。
⑤ ガーデンズモール
メガモールの隣にある高級志向モール、イセタンもあります。大きな展示物は少ないが、写真スポットが連なるように作られていました。
⑥ サンウェイ・プトラモール
1987年のオープン当時はKL最大のモールでしたが、当時はそこまで想定していなかったので展示ホールが狭いというか、ほぼありません。まあ、狭いなりに工夫していました。
⑦ サンウェイ・ヴェロシティモール
サンウェイ・グループのモールですが、2016年末のオープンなので展示スペースもしっかり確保されています。吹き抜けのホールなので高さを生かしたデコが可能。
⑧ ニューセントラル・モール
KLセントラル駅に隣接するショッピングモール。最近ユニクロもオープンしました。
⑨ ベルジャヤ・タイムズスクエア
ブキビンタンの南にあるモール。屋内にミニ・テーマパークがありジェットコースターが走りますが、年中行事デコレーションにも定評があります。
⑩ スンガイワン
ブキビンタンにありますが小店舗たくさんある若者向けのモール。華人色が強いのか春節、中元節以外のデコレーションはあっさりめ。
⑪ パビリオン・ブキビンタン
スリアKLCCと並ぶKLの有名モール。ヒンドゥー教のお祭りディパバリにはあまり力を入れてなかったが、クリスマスはどうかな。
さすがパビリオンが本気を出すとすごいな。オモチャ箱をひっくり返したような楽しさです。頭上にある釣り下げクリスマスツリーは異様に迫力がありますね。
釣り下げツリーを見たトラタロウは、初代ガンダム世代なので「ア・バオア・クー」を連想してしまいました。「ガンダム」「ア・バオア・クー」で検索、画像を見るとご理解いただけるかも。
この時期にヨーロッパ、中南米、フィリピンなどのキリスト教圏に行くとクリスマス飾りがあります。でも「イエス誕生」の場面を再現した宗教色の強いものが中心。
こんなに楽しさを追求したクリスマス・デコレーションは他の国には無いかも。
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